

【目的別】リフォームの相談はどこにすればいい?
国土交通省が令和5年9月に発表した「建築物リフォーム・リニューアル調査報告」によると、令和5年4月~6月に住宅をリフォームした方々のうち最も多かった目的は「劣化や壊れた部位の修繕」でした。
乱暴な使い方をしていなくとも、長年住んでいると建物は自然に傷んでくるもの。毎日使っている設備が突然使えなくなった場合、安心して生活できるよう計画的にリフォームしたいという場合、そんな時にはどこに相談すればよいかをご紹介します。
リフォームの基礎から学びたい
住まいづくりナビセンター
・運営元
一般財団法人住まいづくりナビセンター
・特徴
建築の専門家である一級建築士が「住まいのナビゲーター」となって、リフォームや建て替えなど住まいに関するセミナーや講座、相談会を開催しています。
これから住まいづくりを始める人たちに向けて、これだけは知っておいてほしい内容を厳選して伝える「住まいづくりはじめの?(はてな)講座」を毎日開催(定休日を除く)。毎週月曜・金曜日には建替えや新築の家づくりを考えはじめた方向けの「家づくり基礎講座」を、毎週火曜・木曜日にはリフォームを考えはじめた方向けに「リフォーム基礎講座」を開催しています。
いずれの講座も一日に複数回開催しており、オンラインで参加できる講座もありますので、予定や状況に合わせて参加することができるでしょう。
・相談の流れ
より具体的に住まいづくりを考えていきたい方・住まいに関する疑問が出てきた方・どこから考えたらよいか分からない方・具体的に新しい住まいのイメージを思い浮かべられない方などに対し、初回無料の相談会(ナビゲーション)も実施。
希望する暮らしについて話を聞いて住まいのナビゲーターが現在の状況や疑問を整理し、満足する暮らしと住まいを実現するためにこれからどのような情報や準備が必要なのか、次の一歩を案内してくれます。
リフォームのトラブルについて相談したい
住まいるダイヤル
・運営元
公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター
・特徴
住まいるダイヤルは、国土交通大臣から指定を受けた住宅専門の相談窓口。品質確保の促進等に関する法律(住宅品質確保法)によって住宅紛争処理支援センターとして指定された2000年以降、累計23万件以上の電話相談を受け付け、住宅に関するトラブルの解決を支援しています。
トラブルの相談だけではなく、リフォーム見積りの数量や単価が妥当かどうか不安な場合も相談できます。
・相談の流れ
建築に関する専門的な知識をもった一級建築士が、公正な立場で直接相談に乗ってくれた後、各都道府県にある弁護士会の専門家が紛争解決に当たります。
必要に応じて、各都道府県にある弁護士会で対面相談も行っています。
おしゃれなデザインや安くする方法を相談したい
Coziコンシェルジュ(工事会社紹介サービス)
・運営元
株式会社ミラタップ(旧サンワカンパニー)
・特徴1. 手数料0の施工会社紹介サービス
Coziコンシェルジュは、サンワカンパニーが提供するリフォームやリノベーションの工事会社紹介サービスです。サンワカンパニーの商品を購入したお客様に、施工する会社を紹介することで、安心して工事をおまかせいただける体制を整えています。 Coziコンシェルジュでは、全国の工務店を紹介しており、紹介手数料は一切かかりません。商品、工事、その他費用を明確にして、より納得いただけることを目指しています。
・特徴2.こだわりを叶える豊富な商品ラインナップ
ミラタップ(旧サンワカンパニー)で扱っている商品は自社開発商品と世界中のメーカーからセレクトした独占販売商品で、他社からは入手できない商品ばかり。
キッチンや洗面台、ユニットバスなどの住宅設備のほか、タイル、フローリングなどの建築資材を豊富に取り揃えているので、空間づくりへのこだわりを実現できます。
・特徴3.全国8か所にショールームがある
東京・大阪・京都・仙台・名古屋・福岡に、スタッフを配置したショールームを展開。実際に商品や空間に触れることで、自分らしい空間をより具体的にイメージすることができます。タイル貼り講習会やリフォーム相談会といったイベントも開催しているので、今すぐリフォームを検討していなくても気軽に来場することができます。
札幌と横浜には、接客スタッフを置かない完全予約制・無人のショールーム(スマートショールーム)も展開。店舗内に設置したモニターを通じて、スタッフがその場にいるようなリアルな接客も体験できます。
リフォームを検討するきっかけで最も多いのは故障や修理でしたが、子どもが一人暮らしを始めた・同居人数が増えた・家族が高齢になった…といったライフスタイルが変化するタイミングに合わせてリフォームを検討し始める、近年の異常気象や光熱費の高騰などの影響を少しでも和らげるために省エネ住宅へのリフォームを考え出す、といったケースもあるようです。
いずれにせよリフォームは何度もやり直せるものではないので、目的に合わせて信頼できる専門家に相談してみるとよいでしょう。
住宅設備・建材のプロが答える、リフォーム相談Q&A
ここからは、リフォームを検討している方からのよくある相談とミラタップ(旧サンワカンパニー)からの回答をご紹介します。
Q台所の排水口の流れが悪いのですが、どうすれば流れがスムーズになりますか?
ごみ受けだけではなく、排水口トラップの奥にある防臭ワン(においや虫の侵入を防ぐお椀型のキャップ)の周りにごみがたまっていないか確認しましょう。回してから持ち上げるタイプもあります。防臭ワンを外すと流れが良くなる場合、防臭ワンや配管ホースの詰まりなど流し台自体が原因ではないと考えられます。
配管部の構造によって流れが悪くなっている可能性が高いため、施工業者様にダブルトラップになっていないか、勾配は適切かといった配管の状況を相談し、点検を依頼してみてください。
Qガスコンロ廻りの油汚れがひどくて落ちません。
ガスコンロ廻りの油汚れは調理用油や食材に含まれる油脂。とくに食材に含まれる油脂は加熱すると溶けますが、常温では固まってしまいます。油と水は相性が悪く、水洗いでは落ちにくいのも苦労の元。温めながら重曹やセスキ炭酸ソーダを使って掃除すると効果的です。
しかし、換気扇の内側や流し台の細かい傷のすき間など手の届きにくい部分についた油汚れを落とすのは難しいのが実情です。奥まで汚れてしまっている場合や油が固まってとれなくなってしまった場合は、専門の清掃業者への依頼を検討してみてください。
また、掃除しやすいレンジフードもありますので、キッチン廻りをリフォームする際には候補に含めてみてはいがかでしょうか。
Q洗面台の排水の流れが悪くなりました。
まずは排水口に髪の毛やごみがたまっていないか確認しましょう。排水口にごみがたまっていない場合、せっけんかすやごみ取り排水栓(ヘアキャッチャー)にひっかからなかった髪の毛などのごみが排水管の中にたまっている可能性がありますので、市販の薬剤やワイヤーブラシを使って掃除をしてみましょう。薬剤によっては熱を発するものがあり、「塩ビ管では使用しないよう」促されているものもありますので注意してください。
金属製の排水管の場合、内部が腐食してサビがたまっている場合もあります。排水管を外して作業することもできますが、水漏れする場合もありますので、不安がある方は専門業者に見積りをとってみましょう。
Qお湯の出が悪くなりました 。
近年では給水給湯管にはポリ管と呼ばれる金属ではない管が利用されますが、築年数が古い建物には鉄管が使われている可能性があります。
鉄管や銅管は金属のため錆びる可能性があり、管の内側で膨らんだり剥がれた錆がたまったりして、水の通り道を塞いでしまうことも。水圧が下がっても使用に支障がなければ問題ないように思えますが、錆がひどくなると穴が空き、漏水する恐れもあります。
蛇口の先についているキャップやシャワーヘッドにごみがたまっている可能性もありますので、回して外れるようであれば確認してみてください。
Q猛暑がひどく、光熱費が高くなって困っています 。
毎年のように記録的な暑さが続き、室内でも熱中症になる恐れがあることから、エアコンは生活に欠かせないものになりました。
家電全般に言えることですが、近年の製品は消費電力が抑えられ省エネ化が進んでいます。消費電力は電気代に直結するため、古い製品を使用している場合は新しい製品に買い換えることで光熱費を抑えることができます。統一省エネラベルを見て、省エネ性能を確認してみましょう。
また、既存の窓を複層ガラスにしたり二重窓にしたりして、室内の温度が外気の影響を受けにくくするのも効果的です。
Q家族が高齢になり、室内の段差で転ばないか心配です。
室内の階段はもちろん、道路と玄関の段差、玄関と廊下との段差、洗面所と浴室の段差など、室内には段差がたくさんあります。建築当時は気にならなかった段差も、年を重ねるにつれて生活の妨げになる可能性が高まります。
段差が低い場合は、市販されている床に置くだけの簡易的なスロープが解決策のひとつになるかもしれません。長期的に考えるなら、段差の解消や手すりの設置などを専門業者に相談してみるとよいでしょう。
介護が必要な方がいる場合、介護保険制度により工事費の一部が支給される制度があります。また、内窓設置や高効率給湯機への交換などの省エネ改修と一緒に工事を行う場合は工事費の一部が助成される制度もありますので、適用される制度がないかどうかも確認してみてください。
2024.10.1更新
※このページの掲載内容は、更新時点の情報です。商品仕様、価格表記など、現在と異なる場合がございます。
恐れ入りますが最新情報は、ミラタップ(旧サンワカンパニー)オンラインストアにてご確認ください。