

一戸建てとマンションのリフォームにかかる期間
住まいや建物の構造・施工場所により、リフォームが完了する期間は変わります。ここでは、一戸建てとマンションのリフォーム期間の目安を紹介します。
一戸建てのリフォームにかかる期間
- 設計期間:2~3ヶ月
- 工事期間:3.5~5ヶ月
一戸建てのリフォームにかかる期間は、合計5.5~8ヶ月です。建物の構造が木造か鉄骨かによって、完了期間が変わってきます。
マンションのリフォームにかかる期間
- 設計期間:2~3ヶ月
- 工事期間:2.5~5ヶ月
マンションのリフォームにかかる期間は、一般的なファミリー物件の場合(70㎡前後)、合計4.5~8.5ヶ月です。
マンションのリフォームを行う際は、管理組合に工事申請を提出する必要があります。この許可をもらうのに数週間かかることも。それに伴い、工事期間が長引く可能性があります。
※設計期間とは:部屋の間取りや仕様を決定するために、リフォーム会社と打ち合わせを行う期間のこと。
※管理組合に工事申請を提出する理由:申請されたリフォーム工事の内容が、マンションの管理規約に沿っているかを確認するため。共用部分や周辺の住民に影響がある場合は、工事の許可が取れないこともあります。
フルリフォームにかかる期間
フルリフォームにかかる期間は、一戸建てかマンションによって違います。ここでは、フルリフォームが完了する目安期間や長引かせないコツをお伝えします。
フルリフォームとは
フルリフォームとは、建物の構造部分(基礎部分や柱など)だけを残して家を解体すること。水回りの交換や間取りを変更できるので、以下のような理由でフルリフォームを検討する方が多い傾向にあります。
- ライフスタイルが変わった
- 築年数が古く全体的に新しくしたい
- 最新の住宅設備を使ってみたい
- 光熱費が抑えられる設備を導入したい
※リフォーム会社によって用語の定義が違い、「リノベーション」と言うところもあります。
フルリフォームの目安期間
建物の構造や施工面積により、フルリフォームが完了する期間は違います。一般的な工事内容なら以下の日程が目安です。
- 一戸建ての場合:3~7ヶ月
- マンションの場合:3~6ヶ月
※上記にはリフォーム会社との打ち合わせ・プラン決定までの日程(2~3ヶ月)も含みます。
一戸建てがマンションよりも完了期間が長い理由は、対応箇所が多いため。一戸建ての場合、外壁や屋根などの外装も施工対象となります。
期間が長引く理由とは
リフォーム会社の繁忙期(年末・年度末・夏頃)や長期休暇(年末年始・GW)以外にも、フルリフォーム期間が長引くことがあります。その理由は以下のとおりです。
共通
- 構造体が劣化している
- 依頼内容を途中で変更する
一戸建ての場合
- 構造部分の耐震性に問題があり、補強工事が追加された
- 梅雨や台風などで天候不良が続き、外壁・屋根工事ができない
- 家の平面図・仕様書がない(築年数が古い家にありがち)
マンションの場合
- 管理組合の申請許可が下りない
- 工事可能な日程・時間帯が制限される
フルリフォームを長引かせないコツ
以下6点を実践することで、フルリフォーム工事をスムーズに進められます。マンションに住んでいる方は、事前に管理規約を確認しておきましょう。
リフォームしたい箇所の情報を整理する
「子ども部屋をつくりたい」「床暖房を設置したい」など、工事したい箇所の優先順位を決めておきましょう。業者との打ち合わせがスムーズに行えます。
複数のリフォーム会社に見積りを依頼する
工事完了期間の目安が分かるため、見積りをお願いする際は工期もしっかり確認しましょう。事前にホームページで施工実績をチェックしておくと、イメージが違うなどのトラブルを避けられます。
補助制度が利用できるかを確認する
リフォーム工事を始めた後では、支援制度が使えない可能性があります。減税制度や補助金を利用できないか、事前に施工会社へ確認しましょう。
資材の搬入経路を確認する
- 大型トラックが通行できるか
- 駐車場所の有無
- 資材の搬入時にエレベーターを利用できるか(マンションの場合)
これらをあらかじめ確認しておくと、工事の作業効率がアップします。
トラブルを防ぐため、事前に近隣住民へ挨拶する
工事中は大きな音・振動・ホコリが出ます。円滑に施工を行うため、事前に近所の方に挨拶しておきましょう。大まかな工事期間を伝えることで、近隣トラブルを未然に防げるはずです。
不用品は処分しておく
工事の妨げになるような家具があると、工期延長を引き起こしてしまう可能性があります。そのため不要な家具・荷物は、事前に処分しておきましょう。
【番外編】フルリフォーム期間中の仮住まいはどうする?
工事が完了するまでに時間がかかるため、その間の仮住まいを準備しておかなければなりません。仮住まいには、ホテル、賃貸住宅・マンション、ウィークリーマンションの3つが候補に挙げられます。家賃以外にも、家族の都合に合うかどうかを検討して物件を選びましょう。
ホテル
2週間以内に工事が完了する場合におすすめです。一番費用を抑えられます。
賃貸住宅・マンション
リフォーム期間が1ヶ月以上かかり、お子さんがいる方におすすめ。家賃以外にも初期費用(敷金・礼金・仲介手数料)、光熱費、引っ越し費用がかかります。
ウィークリーマンション
リフォーム期間が1ヶ月以上かかる場合におすすめです。ほとんどがワンルーム~1DK物件のため、子どもがいない方にぴったり。初期費用(敷金・礼金・仲介手数料)は発生しないプランが多くなっていますが、入居時の保証金・退去時の清掃費用がかかる可能性があります。
場所ごとのリフォームにかかる期間
キッチン・リビング・浴室など、リフォームする場所によって施工完了期間は異なります。ここでは、各場所の工事にかかる日程の目安を紹介します。
キッチン
キッチンの交換のみか、キッチンの向き・間取りも変更するかによって、リフォームにかかる期間は変わってきます。
1.キッチンの交換のみ:1週間~10日
例:工事にかかる日程の内訳・合計
- 既存キッチンの解体・撤去:1日
- キッチン床の下地補修・給排水工事:3日
- キッチン機器の取り付け・調整:2日
- 合計の工期:6日
2.キッチンの向き・間取り変更:内装工事も行うため、2~3週間
例:工事にかかる日程の内訳・合計
- 旧キッチン・新キッチンの下地補修:3日
- 内装工事・壁の撤去・新設:4日
- 各種工事(給排水管、キッチン取付下地、電気):3日~
- キッチン機器の取り付け・調整:2日
- 合計の工期:2~3週間
取り付けるキッチンの種類によって、工期が伸びる可能性があります。
リビング
リビングの広さやどの箇所をリフォームするかによって、施工期間が変わってきます。配線変更などがあると、さらに工期が長くなります。
- 壁紙の張り替え:1~2日
- フローリングの張り替え:3日前後
- 床暖房を追加:1~4日
- 壁の断熱材を入れ替え:解体3日+各種工事(壁・天井・クロス張り替え)で3~4日
- 壁収納の追加:造付家具を設置の場合は1日、造り付けの場合は2~3日
- 押し入れをクローゼットに変更:3~4日
- 窓の増設:3~5日
浴室
浴槽だけを変えるか、ユニットバス全体を交換するか、タイル風呂をユニットバスに変更するかによって、施工完了期間が変わってきます。
- 浴槽の交換のみ:1日
- ユニットバスを全部交換:4日
- タイル風呂をユニットバスに変更:4~7日
- 在来浴室をユニットバスに交換:2週間
※ユニットバスとは:浴槽・壁・床・天井、その他備品がセットで販売されているもの。施工現場ですぐに組み立てられるので、工事期間が短く済みます。
※在来浴室とは:その家に合わせてオーダーメイドで作られたもの。自由度が高く、浴室にこだわりのある方に選ばれています。
トイレ
トイレの便器・便座の交換なら、1時間半~2時間程度で完了します。それ以外の場合にかかる期間は以下のとおりです。
- 別の洋式トイレに交換:半日~1日(最短1時間半~2時間)
- トイレ室内の壁や床を交換:1~2日
- 和式から洋式トイレにリフォーム:2~3日
- 配管・内装工事を伴うトイレのリフォーム:3~5日
排水アジャスターが設置できるトイレなら配管工事が不要なことが多いため、施工期間が短くなります。
※排水アジャスターは、新しい便器の排水穴と排水管の位置が合わない場合に使われます。排水口の位置を変えずに便器と排水管を繋げられるので、工事費用が抑えられます。
洗面所
洗面所のリフォームは他の場所と比べて、比較的短期間で完了します。ただし位置が大きく変わったり、内装工事を行ったりすると、さらに工事日数が増加します。
- 化粧台の交換:半日~1日
- 洗面所の壁や床を交換:4~5日
外構・エクステリア
工事内容によって、1日~1週間かかります。敷地の広さや設置箇所の長さによって工期が変わるため、要注意です。
- 植栽などの植え込み:1日
- 門柱・門扉:1~2日
- フェンスの設置:2~3日
- コンクリートブロック塀の設置:3~4日
- カーポートの設置:1~5日
- 駐車スペースを確保:1~3日
※この記事で紹介しているリフォームの期間は、各種ポータルサイトに掲載されている期間を平均したものです。
実際の工期は業者や条件によって差異がありますので、依頼を検討している業者にご確認ください。
2024.03.20更新
※このページの掲載内容は、更新時点の情報です。商品仕様、価格表記など、現在と異なる場合がございます。
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