

フローリングの貼り替えDIYマニュアル
フローリングの張り替えをDIYするために必要な工具・材料
- 丸ノコギリ:10,000〜20,000円
- 電動ドライバー:3,000〜5,000円
- ハンマー:1,000〜3,000円
- 木製ハンマー:500~1,000円
- サシガネ:500~2,500円
- ポンチ:500~1,000円
- メジャー:1,000~1,500円
- カッター:500~1,000円
- フローリング材:10,000〜70,000円
部屋の広さや使用するフローリング材によっても金額は変動しますが、フローリングの張り替えDIYに必要な総額は30,000〜100,000円程度を見込んでおきましょう。
張り替えDIYの前に知りたい、フローリングの種類・費用目安
フローリング材は「無垢」と「複合」の2種類に分けられます。無垢フローリングは、天然木を使った無垢材は自然な見た目と質感が特徴。一方、複合フローリングは合板などの基材に天然木のシートや板を貼り合わせて作られています。
また、複合フローリングは表面の仕上げによって違いがあり、主な種類は「シート」「突き板」「挽き板」の3つ。張り替え前にそれぞれのフローリングについて特徴を把握しておきましょう。
無垢フローリング
木材本来の自然な手触りや芳香があり、経年変化も楽しめるのが無垢フローリング。調湿作用もあるので、一年を通して過ごしやすい湿度を保ってくれます。
しかし、木材によっては傷がつきやすく、水や汚れに弱いので手入れが欠かせません。乾燥した環境での割れや湿度による反りや、日光がよく当たる場所では日焼けが起きやすいというデメリットもあります。費用目安は1m2あたり4,900〜20,000円です。
・ミラタップ(旧サンワカンパニー)で取り扱っている床材
ご紹介する無垢フローリングは《ワイルドアカシアオイル塗装ユニ120》。節が美しく、見た目に高級感のあるアカシアの木材で、色の違いにより表情豊かな仕上がりになります。
複合フローリング(挽き板)
2〜3mm程度の天然木を合板基材の表面に貼り合わせたのが複合フローリング。無垢材と同じような見た目や質感で、抗菌や床暖房対応といった効果を期待できる商品が多数あります。
基材に合板を使用しているので無垢材に比べ割れや反りは起こりにくくなっていますが、使い方によってはメンテナンスが必要になるケースも。費用目安は1m2あたり7,300〜15,000円程度です。
・ミラタップ(旧サンワカンパニー)で取り扱っている床材
ご紹介する複合フローリング(挽き板)は《ブラックウォルナット 無塗装》 189巾1820。節をあえて用いることでナチュラル感を残し、木材ならではの特徴を楽しめるフローリングです。
複合フローリング(突き板)
0.2〜0.5mm程度の薄い天然木を合板などの基材の表面に貼り合わせたのが複合フローリング(突き板)。手頃な価格で無垢材よりリフォームがしやすく、施工も簡単。
伸縮が起こりにくいメリットがある反面、無垢や挽き板に比べて木目の質感が少なくなります。費用目安は1m2あたり3,500〜10,000円程度です。
・ミラタップ(旧サンワカンパニー)で取り扱っている床材
ご紹介する複合フローリング(突き板)は抗菌・抗ウイルス仕様(SIAA取得済み)の《センプリー オーク》。良質な木材を使用し、選び抜かれた節や模様を用いています。使っている艶消しは見た目だけでなく触り心地のよいものを使用しているため、触感も楽しめるフローリングです。
複合フローリング(シート)
木目やタイル調の模様を印刷したシートを合板などの基材の表面に貼り合わせたのが複合フローリング(シート)。リフォームがしやすく施工も簡単、手入れも容易で価格も手頃ですが、突き板や挽き板のような木材由来のメリットは受けられません。
また、比較的耐久性が低いため凹みやシートの剥がれが起こりやすく、劣化した際は貼り替えが必要。費用目安は1m2あたり3,500〜8,000円程度です。
・ミラタップ(旧サンワカンパニー)で取り扱っている床材
ご紹介する複合フローリング(シート)は《エベーロ・プランク コットン》。限りなく本物の木質感を追求した表面のシートはミラタップ(旧サンワカンパニー)のオリジナル仕様で、耐水性や耐摩耗性にも優れています。
フローリングの張り替えDIYの手順
フローリングの張り替え工法は「重ね張り」と「張り替え」の2種類。「重ね張り」は今ある床材の上に新しい床材を敷く方法、「張り替え」は今ある床材を剥がして新しい床材を敷く方法です。ここでは、張り替え工法の手順をまとめました。
手順1.古いフローリングを剥がし掃除をする
古い床板を剥がします。作業中は木屑やほこりが出ることを意識して、むき出しになった下地が綺麗になるようゴミや汚れを取り除きましょう。カビがあれば消毒用エタノールを使用します。フローリングの下にゴミが残ると張り替えたあとで床が浮いてくる恐れもあるので、丁寧に作業してください。
手順2.採寸・仮並べをする
はじめに部屋の縦と横の長さやフローリングの厚みなどをメジャーで計っておき、床材の配置と必要な枚数を確認しながら仮並べを進めましょう。床材を実際に置くと細かいサイズ調整ができ、見落としていた建物の突出部分などにも気づくきっかけになります。また、床材の木目や色味は一つひとつ異なるため、この段階でレイアウトも考えるとより美しい仕上がりを目指せるでしょう。
手順3.フローリング材を床に張る
床材の側面には「さね」と呼ばれる凹凸部分があります。これらをボンドやフロア釘を使って繋げて、フローリングを張ります。1枚目の床材は裏に木工用ボンドを塗り、凹面を壁際にして部屋の角に配置しフロア釘で固定。床材を敷く際は根太の向きと直角になるようにしてください。続けて次の床材をさね部分で繋げ、ボンドやフロア釘で固定。この作業を繰り返し行い、フローリングを敷き詰めていきます。
手順4.巾木を取り付ける
フローリングと壁の隙間を幅木で埋めて完成です。巾木はボンドと釘で固定しましょう。
フローリングの張り替えをDIYする際の注意点
採寸は正確に行う
1度の採寸では正確な計測が難しいため、複数箇所を数回採寸して精度を高めましょう。誤差が生じるとフローリングの張り付けの際に材料の買い直しや採寸のし直しといった余計な手間がかかり、時間とお金を浪費することになります。
フローリングの貼る向きを考える
フローリング材は、長い状態の板が敷き詰められている方が部屋の奥行きが増して広く見えます。部屋の長い辺に沿って、床材の長さが取れるように貼り付けるとよいでしょう。また、床材の長さを有効に使うことで切る手間が省けて無駄なく使用できるため、コスト削減にも繋がります。
賃貸なら家主の許可を得る
賃貸の場合、借主である入居者は原状回復義務を忘れてはいけません。原状回復義務とは、賃貸物件や施設を借りた入居者が退去する際、借りた部屋を入居時の状態に戻して貸主に返す法的な義務を指します。トラブルを避けるためにも、事前に家主から許可を得たうえでDIYをするようにしてください。
床下の構造を確認する
床下の種類は、木造住宅によく使われる「根太貼り工法」や「捨て貼り工法」、床下地がコンクリートのマンションに多い「直貼り工法」などさまざま。それぞれ下地処理の方法が違い、用意する材料も異なります。DIYをするには構造を確認したうえで材料の用意をし、適切な作業をする必要がありますが、自身の知識・スキルだけでは対応が難しいと感じたら施工業者への相談をおすすめします。
フローリング張り替えの施工イメージ集
※リフォームの事例ではありませんが、施工後のイメージとしてご参照ください。
施工イメージ1

天然木の温もり溢れる広々とした空間を実現。浮造り加工を行い、節の入った部分も木が生きてきた証である個性的な存在としてより自然を感じさせてくれます。
使用している建材
複層フローリング《アスペラ ナチュラル》(廃番)
施工イメージ2

様々な節や模様を組み合わせることで、表情豊かに仕上がったフローリングを使用した施工例。明るい雰囲気は見ているだけで楽しく、活発な意見交換の場にも適した空間を作り上げています。
使用している建材
無垢フローリング《センプリー オーク》
施工イメージ3

全体的にシックな雰囲気で統一されたお部屋。表面にダメージ加工が施されたフローリングがヴィンテージ感を演出し、ワイルドでありながら落ち着きのある空間を作り出しています。
使用している建材
無垢フローリング《ワイルドヒッコリー ヴィンテージブラック》
DIY以外でフローリングの貼り替えを安くする方法とは?
DIYは床の状態にあわせた張り替えをするため難易度が高く、施工失敗によるやり直しでコストが増加する可能性もあります。不安な方は、建材を自分で安く購入して施工だけを業者に依頼する「施主支給」という方法を検討してみましょう。
ミラタップ(旧サンワカンパニー)では、建材を購入していただいた方と頼れる施工業者を繋ぐ「Coziコンシェルジュ」サービスを提供しています。
紹介手数料や登録料は一切無料ですので、自身でのフローリング張り替えに不安を感じた場合にはぜひお気軽にご相談ください。
2024.10.1更新
※このページの掲載内容は、更新時点の情報です。商品仕様、価格表記など、現在と異なる場合がございます。
恐れ入りますが最新情報は、ミラタップ(旧サンワカンパニー)オンラインストアにてご確認ください。