ビル1棟をホテルに見立てたラグジュアリーな空間
2023.06.09
今回ご紹介するのは、愛知県安城駅すぐの商店街の中で、ひときわ目を引くラグジュアリーなビル「N-BUILDING@ANJO」です。
ビルの設計をされ、1階に事務所を構えている「Design office Calm」代表の山川様にお話を伺いました。
ビル1棟の中にホテルの要素を詰め込んだ空間
―今回ビル全体の設計をされたとのことですが、コンセプトを教えてください。
山川:「一棟のホテルを作る」ということをコンセプトとしていまして、3階建てビルの中にフロントや、客室、ラウンジという要素を詰め込むことをテーマに設計しました。
3階は宿舎のため客室、2階はホテル事務所、1階は人が入りやすいラウンジやロビーのようなイメージでデザインしています。設計やデザインをする上では、ミラタップ(旧サンワカンパニー)さんの商品を前提にイメージしていました。
白を基調としたホテルライクな2階事務所
―ありがとうございます。なぜ弊社の商品を前提にされたのでしょうか。
山川:他のメーカーさんよりもミニマルですっきりしているというところが一番のポイントですね。一概にホテルと言ってもゴージャスやモダンなど色々あるとは思いますが、今回は施主様より白を基調としてプラス黒くらいでまとめて欲しいとの要望でしたので、ミラタップ(旧サンワカンパニー)さん一択でした。
給仕スペースとして《モルタナ》を採用
廊下とオーナー事務所との間仕切りとして《クアドロスリム》を採用
2階給仕スペースには《センシー》
《ランネルウッド》でベッドスペースと洗面を仕切る
《ノウム》のスクエア浴槽がお気に入り
―本当に数多くの商品のご採用ありがとうございます。採用いただいた中で、特に印象に残っている商品などはありますか。
山川:《クアドロスリム》ですね。施主様より無駄を省いて、なるべくミニマルな空間にしてほしいという要望があった中で、ガラスパーティションのフレームがあそこまで細いものは他に無いため採用したのですが、非常に喜んでいただきました。私が今後計画している案件の2物件でも既に採用が決定しています。私のように個人で設計事務所をやっていると、デザインに特化するなど他社と差別化していかないといけないと感じています。
―弊社のファンになっていただいている山川様ですが、最初どのように知ったのでしょうか。
山川:前職は大手の住宅メーカーで注文住宅を販売していたのですが、お客様から「ミラタップ(旧サンワカンパニー)の商品は使えますか?」というお声が多かったのが知ったきっかけですね。カタログを取り寄せてみて、デザインがすごいなと感じました。
その時は会社の制約の中で、決められたメーカーの商品しか使用できなかったため、諦めたのですが、独立したら必ず使いたいと決めていました。
―数多く採用していただいた中で、ここは直して欲しいといった商品はありますか。
山川:基本的にはお客様や、私も採用した全ての商品に満足していますね。
強いてあげるとすれば、《プラティコ》でしょうか。手洗いスペースの高さに余裕がなくて、手を洗う時に水の飛び跳ねが少し気になりますね。水栓をもう少し上向きに取り付けるなどしておけばよかったかなと思っています。
《プラティコ》の水栓はもう少し工夫したいとの事
―こんな商品があったらいいなと感じたことはありますか。
山川:商業施設や事務所を設計・デザインするときに、フロアタイルを使うことが多いので、モルタル調のものであったり、もう少し空間をコーディネートできるラインナップが多いと嬉しいです。
あとは、もう少し手の届く価格帯でのカップボードが欲しいです。ミラタップ(旧サンワカンパニー)さんの商品は無駄を削ってスタイリッシュだと思うのですが、カップボードに関しては他社より値段が高く、今ある商品ラインナップだとコスト面で見送りとなり、結局棚を《クアドロスリム》で隠すような提案になってしまうことが多いです。
―貴重なご意見をありがとうございます。
空間づくりに対する想い
―今回の物件に限らず、空間づくりをする上でのこだわりはありますか。
山川:会社名にも入れているように、「Calm:カーム(落ち着き、安らぎ)」を重要視しています。お客様からは多種多様な要望がありますが、それぞれの方が、それぞれの空間で落ち着ける場所を提案したいということを一つのこだわりとして持っています。
その一つとして、防音室に力を入れています。音の問題やトラブルは非常に多いので、「さうんどぷるーふ(otokura愛知店)」として防音室の制作・防音室工事をメインとして、リフォーム・改修全般なども行っています。
また、ホテルは万国共通の間取りで、誰もが安らげる場所だと考えているため、ホテルのイメージで空間を提案していくのも一つの自分の形にしていこうと考えています。ホテルライクを実現する上で、ミラタップ(旧サンワカンパニー)さんの商品が非常にマッチしています。
事務所奥にはモデルルームとしてオリジナルの防音室を設置
―今後、御社としてやってみたいことはありますか。
山川:自分でホテル1室をフルリノベーションしてみたくて、南知多で物件を購入して既に進めています。何か所か、高級なホテルなどに泊まってみて、それぞれのホテルの空間の良い部分を採用しながら、高級ホテルに近付けるような空間を作り始めています。完成した際には、これまで関わった様々な方に泊まりに来ていただいて還元したいなと思っています。
―ご自身で購入した物件のフルリノベーションを既に進められているということで、完成が待ち遠しいです。きっと誰もが落ち着ける素敵な空間になると思いますので、完成した暁には私もお邪魔させていただきたいと思います。本日はお忙しい中、取材にご協力いただきありがとうございました。
【取材の感想】
前職の制約により、弊社商品を使えなかったフラストレーションを発散するかのように、独立されてから、ふんだんに弊社商品を採用いただいている山川様の熱意や空間に対する想いが大変伝わってきました。山川様が実現したい空間と弊社のミニマルな商品とがマッチしているとのお声がとても嬉しかったです。取材にご協力いただいた山川様、ありがとうございました!
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今回取材させていただいたお客様
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Design office Calm愛知県
この記事に登場した商品

















