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《ニューガーデンデッキ》買付秘話:構想3年。試行錯誤を繰り返し、たどり着いた構造

今回は、樹脂製ウッドデッキ《ニューガーデンデッキ》の買付秘話をご紹介いたします。

《ニューガーデンデッキ》

サンワカンパニー初の樹脂製ウッドデッキ

―どのような経緯で、《ニューガーデンデッキ》の企画が始まったのでしょうか。

《ニューガーデンデッキ》は、2022年に前身のシリーズ《ガーデンデッキ(廃番商品)》をアップデートし、販売されました。まずは前身の《ガーデンデッキ》シリーズの経緯からお話しますね。

購買課の八田

購買課の八田

2007年頃、樹脂製ウッドデッキが市場に出始めました。それまでは、天然木デッキが主流で、サンワカンパニーでも東南アジアから直輸入で販売していましたが、雨や日光による経年変化で、木の色がグレーになるなど、天然木ならではの問題点がありました。その反面、樹脂製ウッドデッキは木粉と樹脂を混ぜ合わせたものから作られているため、天然木と比較してメンテナンスも容易で色落ちしにくいのが特長で、注目され始めていました。

―天然木デッキしか取り扱っていなかったんですね。樹脂製ウッドデッキが市場に出始め、注目していたと。

はい。そして2008年、上海で行われた展示会に行った際、あるデッキメーカーが樹脂製ウッドデッキの展示をしていたんです。樹脂製ウッドデッキの買い付け目的で展示会に行ったわけではなかったのですが、樹脂製ウッドデッキが出始めていた時代ということと、樹脂製であれば色の変化の問題も少ないということで、サンワカンパニーでも取り扱ってみようと話が進みました。メーカーとの交渉は比較的スムーズに進められ、同年に《ガーデンデッキ》として販売を開始しました。

前身の《ガーデンデッキ(廃番商品)》

前身の《ガーデンデッキ(廃番商品)》

問題に向き合い始まった、構造の見直し

―アップデートで《ニューガーデンデッキ》が誕生したわけですが、どんな経緯があったのでしょうか?

《ガーデンデッキ》は約10年間、販売していました。
ただ、施工して月日が経つと、ウッドデッキの割れが目立ってきたというお声をいただくことがありました。樹脂の性質上、天候によって伸縮が起こります。これは仕方ないことで、その性質を考慮して職人さんがしっかりと施工すれば問題はありません。
ですが、この問題に対し、社内の品質管理チームにも相談し「商品自体を改良して解決はできないか」と考えていきました。

―商品の改良で特にこだわった点や苦労した点を教えてください。

話し合う中で、「表面の印象は変えず、中の構造を見直そう」ということになりました。
ただ、ここからが長かったです…。”強度があり、伸縮を抑えられる構造”とはどういった形状かを追求していきました。社内での話し合いはもちろん、施工現場に足を運び、実際にデッキの施工を担当する職人さんの話を聞いたり、メーカーともやり取りをして、金型をいくつも作成してもらい、数パターンのサンプルを試験する…。これを繰り返し、3年かかって今の形状にたどり着きました。こうして、サンワカンパニーオリジナルの構造となった《ガーデンデッキ》は、2022年に《ニューガーデンデッキ》と名称を変更し、販売が開始されました。

左《ガーデンデッキ》、右《ニューガーデンデッキ》の構造比較

左《ガーデンデッキ》、右《ニューガーデンデッキ》の構造比較

《ニューガーデンデッキ》としては、まだ2年ほどしか経過していないのですが、《ガーデンデッキ》の時に寄せられた割れに関するお声は無くなったので、3年かかりましたが改良できて良かったです!

―おすすめの設置方法があれば教えてください。

《ニューガーデンデッキ》はリバーシブルで”リブ”と”フラット”の表面仕上げが選べます。”リブ”の方が滑り止めになりそうな印象があるので、表にするという考え方があるのですが、滑り具合に関しては差はないので、お好きな印象で選んでいただければと思います。

《ニューガーデンデッキ》はリバーシブルで“リブ”と”フラット”の表面仕上げが選べる

《ニューガーデンデッキ》はリバーシブルで“リブ”と”フラット”の表面仕上げが選べる

また、最近では住宅の内部と外をつなげ、空間を広く魅せるという家づくりが人気なので、ぜひ《ニューガーデンデッキ》でウッドデッキのアウターリビングを設置してみてはいかがでしょうか?

施工イメージ YAMANE DESIGN様

施工イメージ YAMANE DESIGN様

施工イメージ 松浦怜子一級建築士事務所様

施工イメージ 松浦怜子一級建築士事務所様

―3年かけて改良された構造には驚きました。担当者と品質管理チーム、メーカーの熱意が伝わるインタビューでした。

 八田さん、ありがとうございました!

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