100年先も美しく住まう家
2023.08.18
本日ご紹介するのは、大阪府内のお寺に併設する住宅です。
“100年先も快適にくらせるように”と設計されたこちらの物件には、素材や間取りへの工夫が詰まっています。
どのような想いを込めてつくられたのか、お施主様である西島様と、ご自身もご住職であるという「桑原年弘設計事務所」の桑原様にお話を伺いました。是非最後までご覧ください。
取材させていただいた西島様ご家族
お寺らしくないお寺にしたい
お寺のご本堂。床のタイルは《ポーラーアルデ スレート フロスト》。
―1階のご本堂では、どのような点にこだわられたのでしょうか。
桑原:本物件を計画するにあたり、私も西島様も、お寺らしいお寺にはしたくないという想いがありました。一見お寺とは分からない現代的なデザインを取り入れつつ、それでもしっかりと仏様の荘厳さを感じていただけるよう、設計しました。
天井の一部には天窓を設けており、光がご本尊様だけに注がれるようになっています。
―モダンでありながら、従来のお寺らしい荘厳さが感じられますね。1階部分にも弊社の製品をいくつかご採用いただいたと伺いました。
西島:はい。これからのお寺の形というのを考えて、ご参拝に来られる方が土足で上がれるよう、床はタイルにしたいと考えていました。そこで、ミラタップ(旧サンワカンパニー)さんの大阪ショールームに何度も伺って、色々と比較検討しました。汚れが目立ちにくく、雨の日も滑りにくいタイルを探していて《ポーラーアルデ スレート フロスト》に決定しました。
メインの手洗いには《エレガンススクエア》を2台。
多目的トイレには《カナルグランデ》。床タイルは《ポーラーアルデ スレート フロスト》。
桑原:お寺ではキッチンを使うこともありますので、《グラッド45》を設置しました。この価格帯でこのデザインの商品はなかなか無いですよね。本体やシンクの角がシャープになっていて、空間全体がスタイリッシュな雰囲気になったと思います。
キッチンは《グラッド45》。床タイルは《ポーラーアルデ スレート フロスト》。
コーナー部分のシャープなデザインが特長
家族が集う、くつろぎの空間
光がたっぷりと注ぐ明るい住居スペース
―2階の住居部分は、どのようなコンセプトでご計画されたのでしょうか。
西島:住居部分には、家族が集まる中庭を作りたいという希望がありました。それを桑原さんにお伝えしたところ、中心にセカンドリビングを設けた間取りをご提案いただきました。
子ども2人がよくここで走り回ったりして遊んでいますね。今後は、床に人工芝を敷いたり、家族で使える大きなテーブルを置いたり…と工夫して活用していきたいです。
桑原:セカンドリビングの壁は板張りにして、外に居るような雰囲気に仕上げました。他のお部屋はクロス貼りなので、その対比によって開放感を感じていただけると思います。
壁は板張りにして、外を感じる空間に。
―奥のメインリビングへの繋がりも素敵ですね。
西島:リビングから子ども達の様子を見られるのはすごく嬉しいですね。2つの空間の間仕切りには、《クアドロスリム》を採用しました。こちらもショールームで実物を見て検討したのですが、ガラスの色には迷いましたね(笑)。グレーとクリアの2色で迷って、最終的に空間を明るく見せてくれるクリアを選びました。
桑原:《クアドロスリム》は、私も自宅をフルリノベーションした際に採用しました。グレーのガラスもシックな雰囲気になって格好良いですが、このお家の明るさを活かすためにはクリアで良かったなと思いますね。
間仕切りは《クアドロスリム》
100年先も美しく住まうための工夫
メインリビング
―本物件は“100年先も快適にくらせるように”とご計画されたと伺いました。どのような工夫が込められているのでしょうか。
桑原:一番にこだわったのは素材ですね。日本では、古くから建築に木を用いてきました。世界最古の建造物である法隆寺も無垢の木を使っていますし、私自身もそのような建築が正しいのかなと考えています。とはいえ、住宅においては勿論コストの兼ね合いがあります。本物件では、こだわりたい部分は無垢にこだわり、その他には合板集成材等を使用して、バランスを取りながら素材を選びました。
柱には無垢の木を使用
桑原:また、木造建築では”軒の出”が重要になりますので、法規上可能な範囲で軒を深くしました。家を雨から守り、美観を長く保つための工夫です。
西島:本物件の計画にあたり、細部の素材や構造にも工夫を凝らしていただきました。長く大切に住んでいきたいと思います。
雨対策として設けた深い軒
―たくさんの商品をご採用くださり、また長く快適に住まうための工夫を教えていただきありがとうございました!
【取材の感想】
お寺らしさを守りながらも、現代的な要素を取り入れた素敵な空間でした。
また、光がたっぷりと注ぐ住居部分は、家族の存在を感じられる開放的なつくりが印象的でした。
取材にご協力いただき、誠にありがとうございました!
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今回取材させていただいたお客様
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桑原年弘設計事務所大阪府
この記事に登場した商品














