《グラッドLX》開発秘話: オールブラックで魅せる上質な美しさを追求したキッチン
今回は、2022年に発売されたオールブラックのシステムキッチン《グラッドLX》の開発秘話をご紹介いたします。

ご要望も多かった、ブラックカラーとセラミック天板キッチン
―《グラッドLX》の開発はどのように始まったのでしょうか?
オールステンレスで人気を集めるシステムキッチン《グラッド45》の洗練されたデザインに、さらなる上質な美しさを追求した商品を作り、グラッドシリーズやその他システムキッチン全体を盛り上げようと企画が始まりました。お客様からもご要望をいただいていた、ブラックカラーやセラミック天板のキッチンがトレンドということで、カラーや素材を軸に企画が進んでいきました。当時は市場調査や商品の仕様をまとめる商品企画と、その仕様を製品に落とし込む商品開発が分業体制になっていて、私は商品開発を担当しました。

企画開発課の瀬川
―形状は《グラッド45》の踏襲で、天板や面材には新しい素材を使用しているということですね。
はい。天板はハードな使用にも耐えうるセラミックストーンを採用しています。さまざまな条件下でも変性しにくい優れた機能性と、天然石のような質感をあわせ持つ高品質な素材です。企画担当者が採用する素材を決めるので、私たち開発担当者で素材の品質試験や配送試験など商品化に向けての工程を進めていきました。
天板の品質試験では、中性洗剤やハイター、お酢など、キッチンでの使用頻度の高い6種の液体を垂らし、数時間放置し、ふき取った後に変化や痕跡がないかを見ていきました。

傷がつきにくいセラミックストーンの天板
キャビネットの扉は、1枚1枚ステンレスにブラック塗装を施しているのですが、一つのキッチンにすべての扉を取り付けたときに、濃淡のムラが出ないように基準を決めています。社内の品質管理チームや塗装メーカー担当者立ち会いのもと、実際に試作のキッチンに扉を取り付けて濃淡を確認しながら決めていきました。

ダイニング側※収納スペースの扉
※アイランド型やペニンシュラ型のみ

鍋やボウル、調味料などが納まる大容量の引出しの扉
―その他、苦労した点はありますか?
配送のところですね。セラミック天板は重量があり、配送時に割れないように梱包を考える必要がありました。何度も配送試験をしてクリアした方法でお届けしているのですが、梱包方法も苦労しましたね。
また、重量があるので、搬入経路になるエレベーターや階段のサイズ、設置場所の条件まで、社内の施工チームと細かく相談して決めました。お客様にも分かりやすいように注意事項や説明書にまとめていきました。

搬入経路の事前確認資料。エレベーターや階段サイズなど細かく設定している。
―《グラッドLX》はどんな方におすすめでしょうか?
《グラッドLX》はオールブラックカラーなので、シックなモノ・空間が好きな方におすすめですね。また、セラミック天板は傷がつきにくく、衝撃にも強いことが特長です。また、収納の内部はステンレスでお手入れしやすいので、機能性を求めている方にも気に入っていただけるのではと思います。

ダイニング側※の収納スペース(内部はステンレスでお手入れしやすい。)
※アイランド型やペニンシュラ型のみ
―デザインや機能性はもちろん、配送方法や搬入経路など、お客様へお届けする最後の最後までこだわっていることが知れたインタビューでした。
瀬川さん、ありがとうございました!
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