《ラミナ》開発秘話:どの角度から見ても美しく。シンプルモダンなデザインの玄関庇
今回は、2016年3月の発売から人気の玄関庇《ラミナ》の開発秘話をご紹介します。

デザインだけじゃない。水勾配がつくれて調節できるという機能性
―どのような経緯で《ラミナ》の開発が始まったのでしょうか。

企画開発課の駒井
当時、市場で流通していた玄関庇にはアルミ製で厚みのある無骨なデザインが多く見られました。ですが、住宅の顔としての意匠性とシンプルなデザインを重視されるお客様は多く、こだわられる方は造作されたりしていました。そのニーズに着目し、ミニマルな玄関庇の企画がスタートしました。
庇の薄いプレート以外は見せない意匠性へのこだわりはもちろん、シャフト部分をくるくる回すことで、水勾配を調節できる機能性も持ち合わせています。細部のデザインについても、正面から見ると一枚板のすっきりした見た目になるように壁固定部を両端斜め45度にカットしたりと、どの角度から見ても美しい庇を目指しました。
―2024年4月にはラミナLEDを発売しましたが、LEDを発売した経緯についても教えてください。
玄関まわりのオープン外構がトレンドとなり、シンプルなデザインを求めるお客様がさらに増えました。一台二役という考えで、外構に必要な照明の要素を庇に組み込むことでよりシンプルな玄関まわりを叶えられるということで企画が始まりました。ラミナはすでに人気のある商品ですが、LEDタイプもさっそく人気が出てきているので嬉しいですね。特にW1500mmのブラックは人気です。
細部までこだわって実現した、住宅の顔としての意匠性
―ラミナLEDの開発で特に苦労した点はどんなところでしょうか。
《ラミナ》は一枚板が浮いているようなデザインで、アイレベルから取り付け部分が見えないのが特長です。このミニマルデザインを維持しながら、照明取付カバーを追加することに苦労しました。
照明取付カバーは庇と別パーツであるため、シンプルな形状はもちろん、いかに庇に溶け込ませられるかが重要なポイントでした。
外から見えにくい部分ではありますが、照明取付カバーのシーリング材は庇のカラーと同系色のものを採用したり、固定用ナットを庇と同色塗装にするなど細部までこだわっています。また照明が点灯した時に内部の照明の粒粒とした感じが見えないようにするため、スリットカバーの素材選びも苦労しました。最終的に光が透過しつつ、内部の照明のノイズが見えないようなギリギリのラインを攻めています(笑)

シーリング材

それぞれの庇のカラーに合わせたスリットカバー
―特にこだわった点はありますか。
スリット照明が、端から端まで美しく均一に光ることにこだわりました。
美しく、そしてやわらかく光るようにスリットの幅の調整を行い、最適なサイズのW490×H15mmに設定しました。このサイズ感が、《ラミナLED》の美しさを最大限に引き出しています。特に玄関に明るさ感を求める方には、ホワイトをおすすめします。

スリット照明部
もう一点としては、照明取付カバー内への雨水の侵入を防ぐための設計には時間をかけました。防水の観点から、壁にしっかりと押し付けながら固定できるように、取付穴は長穴の設計にしております。最終的にはコーキングを施して設置することを前提としていますが、コーキング前の防水対策もしっかりと考えました。

照明取付カバー
ミニマルデザインの機能門柱や壁付けポストとの相性が良い玄関庇《ラミナ》
―どのような空間に設置するのがおすすめでしょうか。
《ラミナ》はそのシンプルなデザインで、どんな空間にも合わせやすいですが特にシンプルモダンな外壁とのコーディネートがおすすめです。《ラミナLED》は、照明機能が組み込まれているため、壁面の照明器具が不要になり、スッキリとしたデザインを実現できます。また、やわらかい灯りが玄関照明をワンランク上げてくれます。《ラミナ》 《ラミナLED》共に特にブラック色は人気があり、アルミの庇が多い中カラーの庇は注目を集めています。
ミラタップ(旧サンワカンパニー)の商品と組み合わせるなら、壁付けポストの《ブレッタ》やインターホンカバーの《オスボード》との組み合わせがおすすめです。ノイズレスな機能門柱《オストラッペ》やシンプルモダンな機能門柱《オスポール》とも相性が良いです。



機能門柱《オスポール スリム》ポスト《ブレッタ》玄関ドア《スペイリー》との組み合わせ
―見た目の美しさと機能性を追求した《ラミナ》。今後も期待しています。
駒井さんありがとうございました!
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