《ノッポ》開発秘話:背が高いだけじゃない!ムダを省いた美しいハイドア
今回は、2010年に発売したロングセラーの室内ドア《ノッポ》をご紹介します。
企画・開発を担当した当社マーケティング部の城土井に、開発秘話を聞きました。
当時はまだ珍しかったハイドア
―《ノッポ》はどのような経緯で開発された商品でしょうか?
《ノッポ》が開発された2010年頃は、まだ住宅の一般的な天井高は2400mm程度、ドアの高さは2100mm以下が主流でした。そんな中で、天井高いっぱいまで広がるドアがあれば空間の開放感がさらに高まるのではないか…という考えで開発されたのが《ノッポ》です。
当時、《ノッポ》の高さは2400mmが最大だったのですが、近年のトレンドや需要を反映して、高さ2700mmまで対応できるようになりました。
企画開発課の城土井
自信をもっておすすめできる品質の高さ
―《ノッポ》の特長といえば高さですが、その他のこだわりポイントについても教えてください。
はい。まず、当たり前ではありますが品質には大きな自信があります。ドアは毎日繰り返し使うものなので、様々な試験で強度を試し、発売に至っています。例えば、ドアを10万回開閉させる耐久試験、勢いよく閉めた時に破損しないか確かめる強度試験、一定の湿度の中でも反りが起きないか確認する試験など…挙げればたくさんあるのですが、どれも問題ないことを確認しています。メーカーさんと一緒に、高い品質と安全性を追求しました。
品質にこだわった《ノッポ》
高さだけじゃない!細部へのこだわり
意匠面でいうと、まずはトレンドを抑えた6色のカラー展開が特長です。定番のホワイトや木目調はもちろん、グレイッシュな木目や珍しい単色カラーにも注目いただきたいです。
ドアというと木目の印象が強い中、ホワイト・ブラック・ラフグレー・モルタルと、単色を4種類展開しているのは、ミラタップ(旧サンワカンパニー)ならではだと感じますね。
ホワイト
ブラック
ラフグレー
グレイッシュウッド
ホワイトオーク
NEW
モルタル
《ノッポ》のカラー展開
そして、新しく追加した”スリム枠”タイプも特長です。一般的なドアの枠の見付けは20mm以上あるのですが、これをできる限り目立たなくしたいということで生まれました。スリム枠の見付けは、わずか11mmです。見比べていただくと、スリム枠の方がドアの面材の美しさが際立っていて、空間がスッキリ見えるかと思います。
(左)通常枠 (右)スリム枠
スッキリ見えるスリム枠タイプ
また、面の美しさを際立てる”隠し丁番”も大きな特長です。一般的に、ドアには丁番と呼ばれる扉を開閉させるパーツが付いています。しかしスリム枠タイプを選んでいただくと、その丁番が外から全く見えない”隠し丁番”になります。言われないと気付かないことかもしれないのですが、金物が外から見えるか見えないかで、印象はガラリと変わりますよね。
スリム枠タイプは、金物が一切見えない仕様
さらに、丁番を隠したならドアダンパーも…ということで、スリム枠タイプの場合は、”埋め込みダンパー”を選択できるようにしました。ドアダンパーというのは、扉が閉まるときの衝撃を和らげるためのパーツで、扉上部に設置します。どうしても外から見えてしまうものなのですが、この”埋め込みダンパー”は扉を閉めると外から一切見えません。スリム枠の良さを最大限引き立ててくれるおすすめの仕様です。
埋め込みドアダンパー
アウトセットなのに床レール!?意外と珍しい仕様
―開発担当だからこそ伝えたい、ここに注目してほしい!というポイントはありますか?
個人的に、《ノッポ》といえばアウトセット引き戸!という印象があります。というのも、レールの仕様が少し珍しいんです。
アウトセット引き戸は、ドアの開口枠の外に取り付けるタイプのドアです。既存の開口枠を活かして設置できるので、リフォームの際によく重宝されます。しかし、一般的にどうしても上吊り仕様なので、上部のレールが目立ってしまうという難点がありました。
そんな中、《ノッポ》のアウトセット引き戸は、上吊り仕様以外にも”床レール仕様”を選べます。床にレールを埋め込むことで、これまで目立っていた上部のレールが無くなり、開口枠を扉だけがすっぽりと隠している状態になります。上に太いレールがあるか無いかで、空間の印象は全く違いますよね。
アウトセット引き戸 床レールタイプ
埋め込みレール
こういった仕様はなかなか珍しく、本当にミラタップ(旧サンワカンパニー)らしいと感じます。床レール仕様にすると、どうしてもレールの掃除をする必要は出てくるのですが、とことんミニマルな空間にしたい方にはおすすめです!
―パッと見では気付かないような、細部へのこだわりが詰め込まれていますね。
城土井さん、ありがとうございました!
インタビューで紹介した商品はこちら
商品の詳細は、下記の商品ページからご覧ください。








