《リコロ》開発秘話：「彩り」と「楽しさ」を紡ぐ、職人技が光るコンパクト手洗い器

今回は、2025年4月に発売された新しい手洗い器《リコロ》の開発秘話をご紹介します。コンパクトなサイズ感と、空間をぱっと明るくするような心躍るカラーリングが特長です。 「セカンド洗面」という新しい生活様式に寄り添いながら、インテリアの主役にもなれる《リコロ》は、どのようにして生まれたのか。企画・開発を担当した島田に開発秘話を聞きました。

コロナ禍をきっかけに、玄関やトイレの近くなど、家の中に「もう一つの手洗い場所＝セカンド洗面」を求める声が増えました。
そんな声に応えるかたちで、「小さな空間にも置けて、くらしが楽しくなるような手洗い器をつくりたい」と、このプロジェクトが始まりました。
空間にそっと馴染みながらも、彩りを添えてくれるような――そんな存在を目指して《リコロ》は生まれました。

《リコロ》には直径180mmと230mmの2つのサイズがあります。特に180mmは、円形の置き型手洗い器としては業界最小クラスのコンパクトさです。
カラーリングは、こだわりのニュアンスカラーを揃えました。陶器ならではの釉薬（ゆうやく）の色合いを出すために、何度も調色を繰り返しています。シンプルなインテリアに馴染むカラーから、空間のアクセントになる心が弾むようなカラーまで、選ぶ時間も楽しんでいただけるようなラインナップを心がけました。どの色を選んでいただいても、可愛らしく、空間を楽しく彩ってくれます。

すべてにこだわりが詰まっていますが、特に注目していただきたいのは、まるでインテリア小物のように「浮いて見える」デザインです。底面を少しだけ浮かせることで、カウンターに置いたときに軽やかな印象を与えます。
また、思わず手で持ち上げたくなるような、縁の滑らかなカーブもこだわりの一つです。手洗い時に上からボウルの中を覗き込むことが多いので、内側のカーブの美しさにも配慮しました。
さらに、排水口の「目皿」もボウル本体と同じカラーで仕上げています。パーツごとに色が違うと一体感が損なわれてしまうため、これも何度も試作を重ね、”モノとしてのかわいらしさ”を徹底的に追求しました。

ボウル自体が小さいので、奥行きが狭いトイレ回りの手洗いカウンターや、玄関ホールといった、少しだけ手が洗えるスペースが欲しい場所に最適です。カラーについては、ナチュラルやグレーは、どんなインテリアにも合わせやすい定番の人気色です。一方で、グリーン、ピンク、ブルーといったカラーは、空間にアクセントとしてプラスしたい時におすすめです。お好みの壁紙やタイルと合わせて、ワンポイントの楽しさを演出できると思います。

私の一押しは「グリーン」です。 トレンドカラーであることはもちろんですが、実は木目調のカウンターやグレートーンの壁紙、さらにはラグジュアリーな雰囲気のゴールド系の水栓とも相性が良く、意外なほどさまざまな空間にマッチします。可愛らしさもありながら、強すぎない絶妙なアクセントになってくれる、おすすめのカラーなのでぜひチャレンジしていただけると嬉しいです。

　島田さん、ありがとうございました！