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《スキニブル》買付秘話:自然のフォルムを映した、心ときめくカラーの洗面ボウル

今回は、2025年5月に発売された有機的なフォルムと心ときめくカラーリングが特徴の洗面ボウル《スキニブル》の買付秘話について、担当した八田に話を聞きました。

《スキニブル》

「チャレンジだった」新たな洗面ボウルの誕生

―《スキニブル》は、どのような経緯で買付けが始まったのでしょうか?

買付を担当した八田

買付を担当した八田

《スキニブル》は、私にとってチャレンジでした。きっかけは、2022年頃に遡ります。SCARABEO社から新しいデザインをやろうとしていると、洗面ボウルのCGスケッチが送られてきました。サンプルを取り寄せて採用に向けてやり取りしている最中に、2024年のサローネで新商品として発表されました。色サンプルもとても多く、形もさまざま、仕上げに関しては、マットとグロスの両方あるということで、かなりのバリエーションがありました。まず仕上げを選定していきました。以前からイタリアのデザイントレンドに触れる中で、カラー洗面ボウルの仕上げについて、マット(ツヤ消し)とグロス(ツヤ有り)という2つの大きな潮流があり、メーカーによって考え方が異なり、主張が強すぎると敬遠されがちなカラーも、マット仕上げなら落ち着いて見えるという意見と、洗面空間にはツヤがある方がとても華やかだという意見。どちらも一理ありました。
今までマットな仕上げの採用が多かったため、今回は思い切ってカラーボウルでグロス仕上げの新しい表現に挑戦したい、という想いで本格的にスタートしました。

SCARABEO社

2024年ミラノサローネでのスカラベオ社

主張しすぎず、空間に馴染む。心落ち着くカラーパレット

―こだわりのカラーはどのように選ばれたのですか?

カラーバリエーションの選定には特に時間をかけました。
たくさんのカラーサンプルを並べて、空間に置いた時を想像しながら、ああでもない、こうでもない・・・と毎日眺めていましたね。主張が強すぎる色は避けつつ、空間を明るく彩るような、それでいて心が落ち着くテーマで選ばれたのが、定番の白、黒《ビアンコグロッシー》、《ナイトグロッシー》に加え、空を思わせる《エアーグロッシー》、珍しいカラーリングの《ライムグロッシー》、そして夜の海のように深い、濃紺の《オーシャングロッシー》の5色を選定しました。
《オーシャングロッシー》は、落ち着いた空間にも、ナチュラルな空間にも不思議と馴染むんです。お客様からも「この色、きれいですね。」と褒めていただくことが多いですね。
ちなみに2025年のサローネで訪問した際にイタリアでの人気はエアーのグロッシーだということを聞き、悩んだ選定に間違いはなかったと、思わず、「よし!」と心の中でガッツポーズをしました。(笑)

―こだわりのカラーはどのように選ばれたのですか?

自然が生んだ曲線美と、ミニマルデザインの融合

―視点によっても異なるフォルムにも特徴がありますね。

《スキニブル》のもう一つの特徴は、その有機的なフォルムです。雨だれが岩を少しずつ削り、表面が滑らかに窪んでゆく」—そんな自然界の悠久のプロセスから着想を得ています。近年のイタリアのデザイントレンドは、ただシンプルな『ミニマリズム』ではなく、ベージュを基調としたリラックス感のある、少し柔らかいものが主流です。《スキニブル》も、シャープに見えながら、全体としては柔らかさを感じられるフォルムです。
採用段階では、W500mmとW600mmにタップを付けるかどうかも議論のポイントでした。タップがないと、シンプルすぎて『普通のお椀』のように見えてしまう部分がありました。タップ付きを採用することで、デザインがより引き締まり、水の流れも美しく眺められます。(※タップ付き・・・水栓のタップ穴が施されたもの)

W400mm

W500mm

W600mm

意外な組み合わせも。コーディネートで広がる可能性

―バイヤーとしておすすめのコーディネートを教えてください。

意外に思われるかもしれませんが、《エアーグロッシー》は木目調のカウンターなど、ナチュラルな素材と非常に相性が良いんです。実際に合わせてみて、私たちもこんなにきれいなんだと驚きました。
また、淡いグリーンの壁と《ライムグロッシー》を合わせて、海外のお洒落なカフェのような空間を演出するのも素敵だと思います。想像が膨らみますね(笑)。
《スキニブル》は、3タイプのサイズ展開で、サブ手洗いやコンパクトなスペースにも設置しやすいのも魅力です。くらしの中に、心ときめく色を取り入れてみてはいかがでしょうか。

エアーグロッシー×ウォールナット色のイメージ

《エアーグロッシー》×ウォールナット色のイメージ

壁タイル《マラケッシュ》との組み合わせもおすすめ

壁タイル《マラケッシュ》との組み合わせもおすすめ

―自然の造形美とトレンドカラーが融合した《スキニブル》。空間を彩る新たな選択肢として、多くのお客様に愛される商品になりそうですね。

 八田さん、ありがとうございました!

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