建材・住宅設備の通販ならミラタップ(旧サンワカンパニー) 開発者インタビュー

《ウィッテ》開発秘話:“SNS映え”も意識?時代を反映した“魅せる”キッチン

今回は、2021年に発売以来、高いデザイン性で人気のシステムキッチン《ウィッテ》の開発秘話をご紹介します。

《ウィッテ》セメントシルバー 施工イメージ

《ウィッテ》セメントシルバー

《グラッド45》と並ぶ人気のシステムキッチンを目指す

―どのような経緯で《ウィッテ》の企画が始まったのでしょうか?

(寺川)当時、ミラタップ(旧サンワカンパニー)のシステムキッチンは、オールステンレスの《グラッド45》《オッソ》、木質系では《プレーンKミディアム》《シェリエレ(現在は販売終了)》《エレバート》など、さまざまな種類がありましたが、何と言っても《グラッド45》が名実ともに人気No.1のシステムキッチンでした。

左:当時企画・開発を担当した室田 右:企画開発課マネージャーの寺川

左:当時企画・開発を担当した室田 右:企画開発課マネージャーの寺川

(寺川)そんな「《グラッド45》に並ぶ“売れる”キッチンを作るぞ!」という方針のもと、商品の企画がスタートしたわけですが、そのコンセプトが固まるまでには紆余曲折がありました。

《グラッド45》

海外の最新トレンド調査やSNSでの現在の傾向を押さえるのはもちろん、お客様がキッチンに求めているものは何かという根本的なところまで、とことん議論しましたね。
その結果導き出したのが、“見せる”時代の“魅せる”キッチンというコンセプトです。

―“魅せる”ですか。

(室田)はい、インスタ映えが特別なものではなくなった世代の施主さんが、ちょっと自慢したくなるキッチンになればいいなと。例えば料理の出来が良くてSNSに上げようとした時に、「ちょっとキッチンも入れてみよっかな!」と思ったり、パーティをして人を呼びたくなるようなキッチンになればいいなと思って企画しました。

―《ウィッテ》の特長は何でしょうか?

(寺川)《グラッド45》でもこの技術は使っていますが、“留め加工”を用いることで見える線を減らし、すっきりとしたシャープなエッジを表現しています。また、セメントシルバーやメタルブラックなど、カラーバリエーションに特長があります。最近は増えてきましたが、キッチンにセメント色の面材を用いることは企画当時はあまり見かけませんでした。また、面材に合わせて巾木のカラーも2色から選択できるようにしています。今までのミラタップ(旧サンワカンパニー)のキッチンではカラー選択はできなかったのですが、これにより空間全体のコーディネートの幅が広がりました。

ブラック

ブラック

シルバー

シルバー

その巾木の部分の形状も通常より凹ませた入り巾木にしています。こうすることで楽な作業体制を保つ効果がありますし、キャビネットが浮いて見えるようにしています。

(室田)実は商品名の《ウィッテ》は、この“浮いて”が語源なんです。まさかのダジャレです(笑)。

シャープでスッキリした見た目を追求

―《ウィッテ》の開発でこだわった点を教えてください。

(寺川)引出しの手がかり高さ(すき間)には一番こだわりました。ミラタップ(旧サンワカンパニー)のキッチンはミニマルデザインを追求するため引出しの取っ手を設けていませんが、それを理由に使い勝手を犠牲にはできません。どうやったらスムーズに手を入れられるか、ミリ単位で試作を繰り返して最適な高さにたどり着きました。

こだわり抜いたすき間高さ。手の入れやすさを確かめてみてください

こだわり抜いたすき間高さ。ショールームで手の入れやすさを確かめてみてください

(室田)すき間で言うと、扉のチリ(すき間)もこだわりましたね。

(寺川)ダイニング側収納がある場合、ほんのわずかな扉のすき間から収納内側の素材が見える事があるんです。扉同士がぶつからず、それでいで中身が見えにくいギリギリのラインに設定しました。

キャビネット内部が気にならないように何度も試行錯誤したすき間

キャビネット内部が気にならないように何度も試行錯誤したすき間

―“留め加工”の部分も同じように内側が見えそうですが、見えないですね。

(寺川)そうなんです。ここも同じように何回もトライしました。

しかも扉の角がR(カーブ)になっているのですが、工場の標準的なRの仕様では私たちが思い描くラインにはなりませんでした。技術的な打ち合わせを何度も重ねて工場でできるギリギリを攻めてもらって、ようやくこのシルエットが誕生しました。

留め加工でスッキリとしたデザインを実現しています

留め加工でスッキリとしたデザインを実現しています

リクエストに応え改良を実施

-海外食洗機にも対応しているんですね。

(室田)ショールームでも「海外食洗機は使えますか?」という問い合わせが多かったみたいで、発売から1年後に海外食洗機対応仕様が追加になりました。海外食洗機は高価なんですが、一度使ってその機能を知ってしまうと他は使えない魅力があるみたいですね(笑)。ミーレとガゲナウのW450とW600が選べます。もちろん日本製の食洗機も選べます。対応機種についてはショールームスタッフにご確認ください!

《ウィッテ》セメントシルバー ガゲナウ食器洗い機W600

《ウィッテ》セメントシルバー ガゲナウ食器洗い機W600

《グラッド45》との比較もおすすめ

-《ウィッテ》はどんな方におすすめでしょうか?

(寺川)キッチンは毎日使うものなので、お気に入りのものを設置するのがベストです。《ウィッテ》はトレンドカラーだけでなくベーシックカラーも取り揃えていますので、流行の建材ともマッチしやすいと思います。オシャレな空間づくりを目指している方に選んでいただきたいですね。

また、素材は違いますが、留め加工でミニマルなデザインを表現するコンセプトは《グラッド45》と同様ですので、《ウィッテ》《グラッド45》を比較されるお客様は多いです。「オールステンレスはかっこいいけど、指紋が気になる・・・」という方は、比較的お手入れが簡単な《ウィッテ》とも比べてみてほしいですね。

《ウィッテ》メタルブラック アイランドタイプ

《ウィッテ》メタルブラック アイランドタイプ

―お手入れの簡単さも重要なポイントですよね!じっくり吟味して選んで欲しいですね。

 寺川さん、室田さんありがとうございました。

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