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《ラフィット》開発秘話:ミニマルデザインで空間に調和する浅型レンジフード

今回は、2024年に発売したレンジフード《ラフィット》の開発秘話をご紹介します。企画・開発を担当した福永・山下・白石に開発秘話を聞きました。

《ラフィット》

あらゆる要望に応えられるレンジフードを目指して

―どのような経緯で《ラフィット》の企画が始まったのでしょうか?

(白石)近年、資材高騰や人口減少などのさまざまな要因により、新築住宅の着工件数は減少しつつありますが、それに反比例するように、リフォーム・リノベーション市場規模は徐々に拡大しています。
当社には《ミニマルプラス》というオリジナルのレンジフードがあり、シンプルなデザインとコンパクトなサイズが好評で、発売以来人気のアイテムとなっていますが、比較的天井高の高い新築物件をターゲットに開発した商品でした。
リフォーム・リノベーション物件は、築年数が古く、天井高が低い物件が比較的多いことから、天井高に左右されないあらゆる要望に応えられるレンジフードを開発する企画が2021年末にスタートしました。

―結構前からスタートしたんですね。2年くらいかけて開発したようですが。

(山下)通常は1年程度で商品開発していますが、《ラフィット》に関しては、こだわりを実現するため時間をかけて開発しました。
(白石)《ラフィット》はそのデザイン性の高さから天井高の低い物件だけでなく、新築物件での採用も想定しています。なかには吹き抜けのリビングの隣のキッチン空間に設置することもあり、その場合は上からレンジフードを見下ろすことになりますが、上から見てもノイズレスなデザインとなるよう、ビスやコードの色にもこだわりました。

ブラックの場合、極力ノイズを抑えるため、ビスやコードもブラックに

ブラックの場合、極力ノイズを抑えるため、ビスやコードもブラックに

―普段見えない場所にも徹底的にこだわったんですね。

(福永)ほかには天井吊りボルトの金具も、独自の仕様にしました。通常は吊り金具がボコッと飛び出ていますが、上から見たときに不格好なので、埋め込み構造にしています。この構造を決めるまでに一番苦労し、時間がかかりましたね。

左:改良前

左:改良前

右:改良後

右:改良後

(山下)ほかにもスイッチの形状や位置、ピクトグラムの色味なども、何度も試作を繰り返して検討しました。《ミニマルプラス》と同じスイッチに見えますが、実は《ラフィット》用に特別に変えています。比較しないとわからないですが、ぜひその質感を確認してもらいたいですね。

《ラフィット》専用にデザインしたスイッチとピクトグラム

《ラフィット》専用にデザインしたスイッチとピクトグラム

―「あらゆる要望に応えられるレンジフード」とはどういうものでしょうか?

(白石)バリエーションは基本的にW600とW900ですが、オプションの前幕板・横幕板・アイランドパネルを組み合わせることで、ウォール型・アイランド型・ペニンシュラ型とあらゆるレイアウトに設置可能です。

ウォール型

ウォール型

ペニンシュラ型

ペニンシュラ型

アイランド型

アイランド型

(白石)また、カラーはステンレス・ブラック・ホワイトのベーシックな3色を用意していますので、どんなテイストにも合うと思います。

―おすすめの設置方法はありますでしょうか?

(福永)最近はあえて配管を現したインダストリアルな空間を好まれる方が増えてきています。その場合は天吊りでの使用をおすすめします。金具やビスの色でもこだわった部分でもありますので、ぜひ検討いただきたいですね!
また、《ミニマルプラス》はシンプルを追求するため照明を省きましたが、《ラフィット》のW900はより幅広い要望に応えるため照明付きにしています。システムキッチンには照明付きをお選びいただきたいですね。

左から、企画開発課の白石・山下・福永

左から、企画開発課の白石・山下・福永

―デザイン性だけでなく、機能的でバリエーション豊富なレンジフードであることがわかりました。

 白石さん、山下さん、福永さん、ありがとうございました!

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