キッチン掃除の仕方とは?場所別に必要な道具や具体的な方法をご紹介

家の中でも、キッチン周りは特に汚れやすい部分。そのため掃除も大変です。
「週1回(月1回)の掃除ではキレイにならない」なんて悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
この記事では以下の項目に分けて、キッチンの掃除方法を解説します。
- ・シンク
- ・水栓
- ・排水口
- ・レンジフード・換気扇
- ・ガスコンロ
- ・IHコンロ
- ・グリル
- ・壁・床
キッチンの汚れにお困りの方はぜひご覧ください。
キッチンの汚れの種類
キッチンの汚れには「油汚れ」「食品汚れ」「水垢」「石けんカス」「こげつき」の5種類があります。
汚れの種類によって効果的な掃除方法が変わるので、週1回や月1回の掃除で汚れを落としきれない方は、掃除の仕方が間違っているのかもしれません。
まずは、キッチンに付着する汚れの種類と、その効果的な落とし方を理解しましょう。
油汚れ
油汚れは、レンジフード・換気扇やコンロ周りを中心に、壁や床まで広範囲に付着します。文字どおり料理中の油や、油によって発生した煙が原因となる汚れです。
酸性の汚れであり、基本的には台所用洗剤で落とせますが、こびりついた頑固な油汚れには重曹やセスキ炭酸ソーダなどのアルカリ性洗剤を使う必要があります。
食品汚れ
食品汚れは調味料や食品の汁による汚れで、コンロや排水口によく付着します。
汚れた直後であれば、すぐに水拭きをすれば拭き取ることが可能です。しかし、放置してしまうと変色の原因になるため注意しなければなりません。
油汚れと同様に酸性の汚れであり、落とすときはアルカリ性洗剤を使います。
水垢
水垢は、水道水に含まれる「ミネラル」の成分が固まった白い汚れで、シンクや排水口といった水まわりによく見られます。
こちらはアルカリ性の汚れなので、油汚れや食品汚れと同じ洗剤で落とすのは向いていません。お酢、クエン酸などの酸性洗剤を使って掃除をします。
石けんカス
石けんカスは食器用洗剤と水道水のミネラル成分が混ざった汚れで、水垢と同じく白い見た目をしています。こちらもシンクや排水口の水まわりに多く見られます。
また、性質も水垢と同じくアルカリ性です。このため酸性洗剤を使った掃除がもっとも効果的ですが、水垢と違ってアルカリ性洗剤で落とすこともできます。
こげつき
こげつきは、吹きこぼれや油が熱によって炭となった汚れです。基本的にはコンロによく付着します。
キッチン汚れの中は特に落とすことが難しいですが、酸性なのでアルカリ性洗剤を使えば比較的キレイに落とせます。
シンクの掃除方法

ここからは、場所別にキッチンの掃除方法を解説していきます。
まずはシンクの掃除方法についてです。シンクの汚れは水垢や石けんカスが中心。それらを落とすのに適した方法で掃除しましょう。
必要な道具
- ・クエン酸水(※)
- ・キッチンペーパー
- ・ラップ
- ・ブラシまたはスポンジ
※水100mlにつき小さじ1/2のクエン酸を入れ、スプレーボトルに入れておく
手順
- ①水垢や石けんカスで白く汚れている箇所にクエン酸水を吹きつける
- ②1の上にキッチンペーパーをかぶせる
- ③乾燥防止のため、2の上にさらにラップをかぶせる
- ④1〜2時間放置する
- ⑤ブラシまたはスポンジを使って汚れをこすり落とす
- ⑥水で洗い流す
水栓の掃除方法
水栓の汚れは基本的に水垢です。水が出てくる蛇口はいつでも清潔に保ちたいもの。丁寧に掃除しましょう。
汚れが落としづらいハンドルの裏側などもご注意ください。
必要な道具
- ・クエン酸水(※)
- ・キッチンペーパー
- ・スポンジ
- ・プラスチックヘラ
※水100mlにつき小さじ1/2のクエン酸で作る
手順
- ①キッチンペーパーにクエン酸水を染み込ませる
- ②水垢で汚れている箇所に1を貼りつける
- ③30分〜1時間放置する
- ④キッチンペーパーをはがし、スポンジで汚れをこすり落とす
- ⑤4で落としきれなかった汚れをプラスチックヘラで削り落とす
- ⑥スポンジを使って水栓全体を水洗いする
排水口の掃除方法
排水口はシンクの一部ですが、水垢や石けんカスよりも油汚れ、食品汚れが目立ちます。また、ヌメリ(カビ菌・雑菌)も気になるところです。
いずれも酸性の汚れなので、アルカリ性洗剤で落としましょう。
必要な道具
- ・重曹200g
- ・お酢またはクエン酸(※)
- ・ぬるま湯
- ・スポンジまたは歯ブラシ
※お酢の場合は100ml、クエン酸の場合は小さじ2を用意する
手順
- ①重曹を粉の状態で振りかける
- ②1の上にお酢またはクエン酸をかける
- ③2の上に、泡がブクブクするまでぬるま湯を少しずつかける
- ④30分放置する
- ⑤ぬるま湯で洗い流す
- ⑥残った汚れをスポンジまたは歯ブラシでこすり落とす
- ⑦水で洗い流す
レンジフード・換気扇の掃除方法

コンロの上にあるレンジフード・換気扇には油汚れがこびりついています。高い位置にあることもあいまって掃除が大変な場所の1つです。
油汚れは酸性なので、アルカリ性洗剤を使うとキレイに落とせます。
必要な道具
- ・水1L
- ・重曹またはセスキ炭酸ソーダ大さじ3
- ・スプレーボトル
- ・40Lのゴミ袋
- ・歯ブラシ
- ・布巾
手順
- ①水に重曹または炭酸ソーダを入れ、適宜混ぜながら火にかける
- ②1の沸騰後、10分加熱する
- ③2を火から下ろし、50~60度の温度まで冷ます
- ④レンジフードのフィルターを取り外し、ファン、ネジなどのパーツを取り出す
- ⑤ゴミ袋に4のパーツをすべて入れる
- ⑥5に中身のパーツが浸かる程度の3を入れ、1〜2時間放置する
- ⑦残った3をスプレーボトルに入れ、レンジフード本体に吹きつけて5分放置する
- ⑧7によって浮き上がったレンジフード本体の汚れを布巾で拭き取る
- ⑨8で放置していたレンジフードのパーツを歯ブラシで洗う
- ⑩9を乾拭きし、レンジフード本体に取りつける
ガスコンロの掃除方法

コンロの掃除方法はガスとIHで異なります。
まずはガスコンロの掃除方法について解説していきます。ガスコンロの主な汚れは油汚れ、食品汚れ、こげつきです。いずれも酸性の汚れであるため、アルカリ性洗剤を使って掃除します。
必要な道具
- ・重曹100g
- ・40〜50度のお湯
- ・ゴミ袋2枚
- ・歯ブラシまたはスポンジ
- ・中性洗剤
- ・キッチンペーパー
- ・布巾
手順
- ①二重にしたゴミ袋にお湯を入れ、重曹を溶かす
- ②1の中に五徳などの外せるパーツを入れ、10〜20分放置する
- ③お湯に中性洗剤を混ぜる
- ④3をキッチンペーパーに含ませる
- ⑤4を天板にかぶせ、15分放置する
- ⑥2で放置していたパーツの汚れを歯ブラシまたはスポンジで落とす
- ⑦5で放置していた天板の汚れを布巾で拭き取る
- ⑧パーツ、天板ともに水拭きする
IHコンロの掃除方法
IHコンロの主な汚れはこげつきです。酸性の汚れであるためアルカリ性洗剤を使って掃除します。
必要な道具
- ・重曹水(※)
- ・ラップ
- ・布巾
※水100mlにつき重曹小さじ1を混ぜて作る
手順
- ①こげついている箇所に重曹水を吹きつける
- ②1にラップをかぶせ、1時間放置する
- ③2のラップをはずし、こげつきを丸めたラップでこする
- ④布巾で水拭きする
グリルの掃除方法

「掃除が大変だからグリルを使わない」なんて家庭もあるほど、グリル掃除は負担が大きい作業です。
グリルの汚れは油汚れとこげつきが中心。いずれも酸性の汚れなので、アルカリ性洗剤を使って掃除しましょう。
必要な道具
- ・重曹水(※)
- ・重曹100g
- ・40〜50度のお湯
- ・ゴミ袋2枚
- ・スポンジまたはブラシ
- ・キッチンペーパー
- ・布巾
※水100mlにつき重曹小さじ1を混ぜ、スプレーボトルに入れておく
手順
- ①二重にしたゴミ袋にお湯を入れ、重曹を溶かす
- ②1に網などの取り外せる部品を入れ、10〜20分放置する
- ③グリル内に重曹水を吹きつける
- ④3の重曹水を汚れとともに布巾で拭き取る
- ⑤2で放置していた網などの部品をスポンジやブラシでこすり洗いする
- ⑥5を水で洗い流し、乾燥させて元通りに組み立てる
壁・床の掃除方法
キッチンまわりの壁や床は、油や調味料でとても汚れやすいです。清潔で素敵なキッチンをキープするなら、壁や床の掃除も欠かせません。
壁や床に付着する油汚れや食品汚れは酸性。本来ならアルカリ性洗剤による掃除がもっとも効果的ですが、汚れて間もない場合は中性洗剤で大丈夫です。
必要な道具
- ・中性洗剤
- ・重曹水(※)
- ・布巾
※水100mlにつき重曹小さじ1を混ぜて作る
手順
- ①中性洗剤を水で薄め、布巾に染み込ませる
- ②1で汚れを拭き取る
- ③2で落ちなかった汚れを、重曹水を含ませた布巾で拭き取る
- ④2、3で汚れを拭き取った箇所を水拭きする
- ⑤4の箇所を乾拭きする
キッチンの汚れを防ぐには毎日のお手入れが大切
付着する汚れの種類と、それらに適した掃除方法をマスターしてしまえば、キッチンまわりの掃除はぐっと楽になります。
しかし、もっとも大切なのは毎日のこまめなお手入れです。汚れや水気をすぐに拭き取るだけのお手入れで、週に1回や月に1回おこなう大がかりな掃除の負担が減ります。
毎日のちょっとしたお手入れを怠っている方は、今日からこまめにキッチンまわりの掃除をしていきましょう。
お手入れしやすいキッチンへのリフォームもあり
お手入れの負担を減らすなら、思い切ってキッチンをリフォームしてしまうのもおすすめです。
リフォームにはお手入れしやすいステンレスキッチンがオススメです。
ステンレスは他の素材に比べて毎日のお手入れがしやすく、サビにも強いという特徴を持っています。
ステンレス製キッチン(天板)の具体的なお手入れ方法は以下のとおりです。
- ①布巾で水拭きする
- ②水で薄めた中性洗剤を染み込ませた布巾で、残った汚れを拭き取る
- ③2の箇所を水拭きする
このたった3ステップで毎日のお手入れが完了。だいたいの汚れを落とすことができ、キレイな状態をキープできるので、週に1回や月に1回の掃除の負担を減らしてくれることでしょう。
それでも汚れが目立ってしまった場合は、この記事で紹介した場所別の掃除方法を使って掃除をしましょう。ただし重曹やクエン酸でつけ置きする掃除方法の場合、傷みを防止するため成分が残らないよう丁寧にすすぎ洗いをしてください。
ステンレス製キッチンはミラタップ(旧サンワカンパニー)
ミラタップ(旧サンワカンパニー)のステンレス製キッチンは、優れた機能性とグッドデザイン賞を受賞するほどのデザイン性を兼ね備えているのが魅力です。お手入れのしやすさはもちろん、素敵なキッチン空間の演出にも一役買います。
なかでもステンレスを全面に採用し、無駄をそぎ落とした《グラッド45》は注目商品の1つ。上品な美しさを持つ洗練された佇まいで、キッチンがワンランク上のハイクラスな空間へと変化します。

ステンレス製システムキッチンをお買い求めの際は、ぜひミラタップ(旧サンワカンパニー)をご利用ください。
まとめ

この記事では以下の項目に分けて、キッチンの掃除方法を解説しました。
- ・シンク
- ・水栓
- ・排水口
- ・レンジフード・換気扇
- ・ガスコンロ
- ・IHコンロ
- ・グリル
- ・壁・床
場所によって付着する汚れの種類が異なるキッチンは、掃除方法も場所ごとに合わせて行いましょう。汚れの種類に合った掃除方法なら、面倒だったキッチン掃除が楽になるはずです。
週1回、月1回おこなう掃除の負担を減らすためには、汚れや水気を拭き取るなど、毎日のこまめなお手入れも大切。特にステンレス製のキッチンはお手入れが簡単なので、リフォームを検討してみてはいかがでしょうか?