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戸建てリノベーションのメリット・デメリット│物件を選ぶポイントは?

リノベーション前提で中古戸建て物件の購入を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

理想的な中古の戸建てを手に入れるには、リノベーションの特徴を踏まえたうえで物件を選びましょう。

今回は、戸建てをリノベーションするメリットやデメリットとともに、改修しやすい物件選びのポイントを紹介します。


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戸建てリノベーションの基礎知識

戸建てリノベーション

そもそもリノベーションとは、どのようなものでしょうか。

ここでは、戸建てリノベーションが注目されている理由とともに、リノベーションの具体的な意味について確認しましょう。

リノベーションとは?

一般的に、リノベーションは中古物件の価値を高めるための改修を意味します。

国土交通省都市局まちづくり推進課の「マネジメント型まちづくりファンドの設立」によれば、リノベーションとは「古い建築物の機能を今の時代に適したあり方に変えて、新しい機能を付与すること」と定義されています。

たとえば、壁紙を新しくしたり水回りやキッチンの設備を新しくするだけでなく、リノベーションでは間取りまで変更するケースがあります。

リノベーションの規模は、物件の状態や購入者の希望によってさまざまです。

内装をすべて解体したうえで行うリノベーションは、「フルリノベーション」や「スケルトンリノベーション」とよばれています。

戸建てリノベーションが注目される理由

戸建てリノベーションは、空き家の戸数が増加したことにより注目度が高まりました。

空き家が増えているのは、少子高齢化や更地にすると発生する費用や固定資産税の増加など様々な原因があります。

総務省統計局がまとめた「平成30年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計 結果の概要」によれば、2018年の空き家率は13.6%となり、過去最高を記録しています。

空き家率とは、すべての住宅の数に占める空き家の割合を示した数値です。 空き家の増加は、中古物件を購入しやすい状態と言えます。

単に購入できる中古物件の数やバリエーションが増えるだけでなく、購入に踏み切りやすい環境も整備されているのです。

たとえば、住宅ローンの種類の中には、中古物件の購入費用とともにリノベーション費用も一緒に借りられるタイプも出てきています。

また、一定の条件を満たしていれば所得税を減税できる制度もあります。中古物件の購入を考えているなら、こういった制度をうまく活用すべきでしょう。


戸建てリノベーションのメリット

中古物件を購入してリノベーションする場合、さまざまなメリットがあります。 ここでは、戸建てリノベーションにどのようなメリットがあるかをご紹介します。

コストが安い

中古物件のリノベーションは、コスト面においてメリットが大きいです。

新築物件を購入するよりも、中古物件を購入してリノベーションしたほうが全体にかかる費用を安く抑えられるケースがあります。

間取りや広さなどがすべて同じである場合、リノベーションした中古物件は新築物件に比べてコストを大幅に低く抑えられます。

 

中古物件を選んだほうがコストを抑えられる理由は、建物は築年数に応じて価値が下がっていくからです。具体的には、築10年を迎えると建物の価格は新築時の約半分程度になります。

さらに、築15年が経てば、新築時の約2割程度まで価格が下落します。

よって、築20年以上の中古物件を見つけられれば、ほとんど土地代だけで建物の入手が可能な場合もあります。

リノベーションの自由度が高い

管理規約による制限があるマンションやアパートとは違い、戸建てはリノベーションの自由度が高い場合が多くみられます。

自分たちの希望に合わせたデザインや内装を取り入れられるうえに、間取りも好きなように変更できます。もちろん、建築基準法を守る必要があります。

しかし、実績のあるリノベーション会社にしっかり相談すれば条件に合わせたプランを提案してもらえるので、十分満足のいくリノベーションができる可能性が高いです。

戸建てリノベーションのデメリット

次に、戸建て物件をリノベーションするデメリットについても確認しておきましょう。

工事期間中は仮住まいが必要

中古物件をリノベーションする場合、基本的に工事の期間中は物件に住めません。

特に大規模なリノベーションをするなら、工事の完了までに4~6カ月程度かかる場合もあります。リノベーションが済むまでは仮住まいを用意しましょう。

仮住まいの家賃と中古物件のローンの両方を同時並行で支払う必要があるので、計画的に資金を準備しておかなければならないでしょう。

新築物件よりコストが高くなるケースもある

また、中古物件の状態によっては、新築物件を購入するよりコストが高くなるケースもあります。特に土台や構造躯体の状態が悪ければ、補修のために高額な費用がかかるケースもあるでしょう。

物件の状況を判断するには、建物状況調査(インスペクション)をおこなうのが効果的です。

物件購入前に依頼すれば、基礎部分の状態や断熱材の有無までプロの目線でしっかり確認できます。


リノベーションする戸建て物件を選ぶポイント

リノベーションを前提に中古物件を購入する場合、物件選びにおいて意識したいポイントがあります。 ここでは、リノベーションをおこなう戸建て物件を選ぶポイントを確認しましょう。

間取りを変更しやすい構造か

物件の構造によっては間取りの変更がしにくい場合もあるため、間取りの変更がしやすい構造であるかどうかは重要なポイントです。

たとえば、木造軸組工法で建てられた物件は、リノベーションに向いているといわれています。木造軸組工法では柱で建物全体を支えているため、壁を外して間取りを変更しても構造上の問題は起きにくいです。

一方、構造的に外せない壁がある場合は、間取りの変更の自由度が低くなります。

具体的には、ツーバイフォー工法やプレハブ工法などで建てられた建物は、壁を自由に壊せない場合が多いです。

新耐震基準の住宅を選ぶ

中古物件を購入してリノベーションするなら、将来的な地震の発生も考慮し、耐震基準を確認しておく必要があります。

耐震基準は1981年に変更されており、1981年以前に建てられた建物は基本的に旧耐震基準となっています。

旧耐震基準の中古物件を選ぶ場合、リノベーションに加えて耐震工事も必要となる可能性があるでしょう。

そのため、新耐震基準に適合している中古物件を選んだほうが、余計なコストをかけずに済みます。

もちろん、1981年以降に建てられた建物であっても、地盤の強度や建物の劣化状況によって耐震性能にはそれぞれ差があります。

できれば、物件を購入する前に専門家へ耐震診断を依頼し、実際の状態を確認したほうがいいでしょう。


ポイントを押さえて戸建てをリノベーションしよう

戸建てのリノベーションを成功させるには、さまざまなポイントを押さえる必要があります。

購入する中古物件の状態によっては、リノベーションによるメリットを活かし切れないケースもあるため注意が必要です。

中古物件の購入やリノベーションを進める際は、実際にかかるコストや条件をよく確認したうえで手続きをおこないましょう。