レンジフード(換気扇)の掃除方法とは?必要な道具から事前準備、手順まで解説

コンロのうえに備え付けられているレンジフード(換気扇)は、高い場所にあるうえに手間もかかるので、「掃除をしたことがない」という方も多いのではないでしょうか?
しかし、レンジフードは汚れると換気効率が悪くなったり、イヤな臭いが発生したりしてしまいます。きちんと定期的に掃除をしましょう。
この記事ではレンジフードの掃除方法を解説しています。理想の掃除頻度や必要な道具、使用する洗剤の選び方などもまとめているので、これからレンジフードの掃除をしようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
レンジフードの掃除頻度
はじめに、レンジフードはどのくらいの頻度で掃除するのが良いのでしょうか?
レンジフードの掃除頻度は、本体カバーとフィルター、ファンで異なります。
こまめな掃除が必要なのは本体カバーです。1週間に1回を目安に掃除をします。
フィルターとファンは、1ヵ月に1回を目安に掃除をしましょう。

ただし、揚げ物など油をよく使う料理をたくさん作る家庭は、そうではない家庭に比べてレンジフードが汚れやすいので、フィルターやファンもこまめに掃除するのがおすすめです。
レンジフードの掃除に必要な道具

レンジフードの掃除には以下の道具が必要です。掃除を始める前に揃えておきましょう。
- ・厚手のゴム手袋
- ・新聞紙
- ・洗剤
- ・雑巾(2枚)
- ・食品用ラップ
- ・表面のやわらかいスポンジ
- ・使い古した歯ブラシ
- ・汚れても良いタオル
レンジフードの掃除に使う洗剤の選び方
レンジフードの掃除に使える洗剤には、食器用洗剤のような中性洗剤と、重曹のようなアルカリ性洗剤があります。このうち、レンジフードの掃除におすすめなのはアルカリ性洗剤です。
レンジフードに付着している汚れの大半は油汚れです。油汚れは酸性であるため、反対の性質を持つアルカリ性洗剤を使うと落としやすくなります。
アルカリ性洗剤のなかでも、比較的手に入りやすいのが重曹です。掃除用洗剤に迷ったら重曹を選びましょう。
重曹以外にはセスキ炭酸ソーダや酸素系漂白剤も、アルカリ性洗剤に該当します。すでにこれらがご自宅にある場合は、セスキ炭酸ソーダの方がアルカリ性が強いため、ぎとぎとこびりついた油汚れには有効です。
注意点として、アルミや銅、真鍮(しんちゅう)の材質でできた換気扇には、アルカリ性洗剤が使えません。アルカリ性洗剤はこれらの材質との相性が悪く、黒く変色してしまう恐れがあるためです。
アルミ、銅、真鍮の換気扇を使用している場合は、中性洗剤をお選びください。
レンジフードを掃除する前の準備

レンジフードの掃除をする前には、いくつかの準備をする必要があります。準備をすることで安全に掃除ができ、コンロやその周辺が汚れるのを防ぐことができます。以下を参考にまずは事前準備から始めてください。
1.電源を切る
最初に、レンジフードの電源プラグを抜くか、ブレーカーを落とすことで、誤って電源が入らないような状態にしてください。
この作業を怠ると、万が一意図せずレンジフードの電源が入ってしまったときにケガをする恐れがあります。
同様に安全性を確保するため、コンロの火がつかないような対策もしておきましょう。チャイルドロックをかけたり、電池を抜いておくと安心です。
2.コンロや床を新聞紙で覆う
次に、コンロや床が汚れないように準備をします。
具体的にはコンロや床を新聞紙で覆いましょう。新聞紙で覆うことで、レンジフードの掃除中、汚れが落ちたり跳ねたりしても、コンロや床が汚れることがありません。
3.ファンを取り外す
最後にレンジフードのファンを取り外します。
ファンの取り外し方は種類によって異なりますが、一般的なシロッコファンの場合、中央にある固定用のツマミを時計回りに回すことで、ツマミが外れてファンも取り外せるようになります。
ツマミが回らないタイプの場合、ツマミを押すことでファンの取り外しが可能です。
いずれにしても、必ず取扱説明書を確認して、そこに書かれている指示に従い、ファンの取り外しをしてください。
レンジフードの掃除方法・手順
ここからはレンジフードの掃除方法と手順をファンやフィルター、本体・整流板の3段階に分けて解説します。
レンジフードの掃除をする際は、以下の内容を参考に進めてみてください。
ファンの掃除方法・手順
レンジフードのファンはつけ置き洗いをします。ケガを防ぐため、作業をするときは必ず厚手のゴム手袋をはめてください。
手順は次の通りです。
- ①取り外したファンを、洗剤を溶かした60度以下のお湯につける
- ②1の状態のまま、1〜2時間ほど置く
- ③スポンジ、歯ブラシを使って汚れを落としていく
- ④汚れを落としたら水で洗剤を洗い流す
- ⑤タオルなどで水気を拭き取り、しっかりと乾かす
汚れがそれほどひどくない場合は、②のつけ置き時間を省略して問題ありません。
また、使用するスポンジは必ず表面がやわらかいものを選んでください。硬いスポンジや金属タワシなどを使うと、塗装が剥がれてしまいます。
フィルターの掃除方法・手順
ファンを掃除し終わったら、またはファンをつけ置きしている時間に、続いてフィルターの掃除をしていきます。
フィルターもファンと同様、基本的にはつけ置き洗いをします。流れは次の通りです。
- ①取り外したフィルターを、洗剤を溶かした60度以下のお湯につける
- ②1の状態のまま、1〜2時間ほど置く
- ③スポンジ、歯ブラシを使って汚れを落としていく
- ④汚れを落としたら水で洗剤を洗い流す
- ⑤タオルなどで水気を拭き取る
汚れの程度によってはつけ置き時間を省略できること、スポンジはやわらかいものを選ぶことも、ファンを掃除するときと同じです。
そしてもう1点、フィルターは目に沿ってスポンジや歯ブラシを動かすことが大切であることを覚えておきましょう。
本体カバーと整流板の掃除方法
最後に、本体カバーと整流板の掃除方法を解説します。レンジフード本体は取り外すことができないため、踏み台などを使って掃除をしましょう。
整流板は取り外すことが可能ですが、レンジフードにぶら下げた状態で掃除をするのは、落下する恐れがあり危険です。完全に取り外すか、もしくは取り付けたままの状態で掃除をしてください。
本体カバーと整流板の掃除の流れは次の通りです。
- ①洗剤を溶かした水(お湯)に雑巾をひたす
- ②①の雑巾を使って汚れている部分を拭く
- ③乾いたタオルでから拭きする
拭いても落ちない汚れがある場合は、洗剤を溶かした水(お湯)を汚れの表面に塗りつけ、うえから食品用ラップを貼り、1時間ほどつけ置きしてから再度拭いてみてください。
レンジフードの汚れがひどい場合は?

ここまでレンジフードの掃除方法を解説してきましたが、長期間にわたって汚れを放置していた場合、頑固な汚れがこびりついてしまっていて、ご自宅で落とすことが難しいかもしれません。
また汚れの程度に関わらず、自分でレンジフードの掃除をするのは不安があるという方もいるでしょう。
そんなときは、どのように対処すれば良いのでしょうか?
業者にクリーニングを依頼する
ご家庭でのレンジフード掃除が難しい場合は、専門の業者にクリーニングを依頼することで解決します。
プロの業者ならば、この記事でご紹介したファン、フィルター、レンジフード本体や整流板の掃除はもちろん、フードカバーや照明なども分解して、目に見えない部分まで徹底的にクリーニングしてくれます。
自宅ではなかなか用意ができない、高温スチーム洗浄機などの強力な洗浄機を使えるのもポイントです。落ちにくい頑固な汚れもしっかりとキレイにしてくれます。
レンジフードの汚れがひどい場合や、自分での掃除が難しい場合は、業者への依頼を検討してみてください。
まとめ

この記事ではレンジフードの掃除方法について、理想の掃除頻度や必要な道具、使用する洗剤の選び方、手順などを解説しました。
レンジフードが汚れていると、換気効率が落ちる、異臭が発生するなどの問題が起こります。1週間に1回、もしくは1ヵ月に1回を目安に掃除をしましょう。
掃除をしてもキレイにならない場合や、自分での掃除が難しい場合は、プロの業者に依頼することも可能です。
快適なくらしを損なわないために、レンジフードはキレイな状態を保ちましょう。
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