巾木(はばき)とは?役割や種類、選び方の解説

家づくりにおいて、巾木(はばき)は重要な役割を担うパーツの1つです。そして部屋の印象や雰囲気にも関係しています。
この記事ではそんな巾木について、役割や種類、選び方、オシャレに活用するポイントを紹介します。
- 目次 開く
巾木とは何か?
巾木(はばき)とは、壁と床の境目についている板のようなパーツのことです。
「幅木」と表記されることもあります。

一見するとなくても問題がなさそうに思えますが、巾木は以下の2つの役割を持っています。
1.壁と床の隙間を隠す
通常、壁と床の間には床鳴りやたわみを防ぐために隙間が設けられています。
しかし、隙間が出ている状態では隙間風が部屋に入ってしまいますし、そこにゴミも溜まってしまいます。
そこで、巾木をつけて隙間を隠すことで、隙間風やゴミを防いでいるのです。
2.壁が汚れや傷がつくことを防ぐ
壁と床の境目あたりは、掃除のときに掃除機や雑巾があたりやすい場所です。
もしも壁紙が剥き出しだと、だんだん黒く汚れて見栄えが悪くなってしまうでしょう。
そうならないように、巾木を設けて壁紙をダメージから守っているのです。
以上の2つの理由から、ほとんどの住宅では基本的に巾木が設けられています。
巾木の種類
一般的に、巾木には「ソフト巾木」「木巾木」「アルミ巾木」の3種類があります。それぞれの特徴を見てみましょう。
ソフト巾木
ソフト巾木は、塩化ビニル素材でできた巾木です。薄く、名前の通りやわらかいという特徴を持っています。
簡単に曲げることができるソフト巾木は施工がしやすく安価というメリットがあります。
また、ホコリが溜まりにくいため掃除がしやすいことや、水に強いため水まわりに使用しやすいことも魅力と言えるでしょう。
木巾木

木巾木は、文字通り木でできた巾木です。装飾のため表面に溝が設けられていて、ソフト巾木よりも内装をオシャレに見せてくれるものが多くあります。
また、厚みがあるのも木巾木の特徴です。
アルミ巾木

アルミ巾木は、文字通りアルミでできた巾木です。
ソフト巾木や木巾木よりも高さが低く壁紙に馴染みやすいことから、巾木を目立たせたくない方におすすめ。それでも掃除機などの衝撃から、きちんと壁を保護してくれます。
巾木の選び方
巾木を選ぶときは、「色」「サイズ」「形状」の3つの観点から、購入するものを選びます。それぞれの選び方の基準を見てみましょう。
色を選ぶ
巾木の色は、壁もしくは床のどちらかの色に合わせて選びます。
ソフト巾木は色展開が豊富です。壁や床に馴染む色の巾木をお求めの場合は、ソフト巾木からチェックすることをおすすめします。
敢えて壁や床と異なる色にして、アクセントにするのも選択肢の1つ。詳しくは「巾木をオシャレに活用するポイント」で解説します。
サイズ(高さ)を選ぶ
巾木のサイズ(高さ)にはバリエーションがあります。
一般的なサイズは60cmですが、ロボット掃除機などお使いの掃除機によっては、60cmの巾木では充分に壁紙をダメージから守れない可能性が。その場合は高さのある巾木を選ぶと安心です。
また、近年では高さの低い巾木も販売されています。巾木としての機能は保ちつつも、高さがないことで目立たなくなり、ノイズレスな空間になりやすい特徴があります。
形状を選ぶ
巾木のうちソフト巾木には、下部に丸みがある「Rあり」と、丸みがない「Rなし」の2種類があります。
Rありの巾木は床材との隙間にゴミが入りにくいのが特徴。一方でRなしの巾木は、部屋の端まで絨毯やカーペットを敷くときに邪魔になりません。
また、巾木の幅にも注目しましょう。幅は薄いほうが上部にほこりが溜まりにくいため、掃除が簡単です。
巾木をオシャレに活用するポイント

最後に、巾木をオシャレに活用するポイントをご紹介します。
巾木は機能面のメリットにより取り付けられるパーツですが、部屋の雰囲気を左右するものでもあります。上手く活用すれば部屋をオシャレに見せることができるので、巾木を選ぶ際は以下も参考にしてみてください。
取り付け後の雰囲気をイメージして色を選ぶ
巾木の色は、壁もしくは床の色に合わせるのが一般的というお話しをしました。
しかし、壁や床とは異なる色を使うことで、部屋をよりオシャレに見せることも可能です。例えば、インテリアの色をある程度揃えている場合は、インテリアの色に合わせることで統一感のあるお部屋になります。
また、ドアとの境目にある枠(建具枠)と合わせる方法もあります。建具枠と巾木の色を合わせることで、この2つがつながり自然な印象になります。
他にも、明るめの色にして敢えて巾木をアクセントとして目立たせるなどの方法も。
取り付け後、どんな印象の部屋にしたいかをイメージしながら色選びをしてみましょう。
デザインにこだわる
シンプルな見た目の巾木ですが、高さや素材、塗装方法などが違えば見た目の印象も大きく変わります。色だけではなく、こうしたデザインも考慮して選ぶことが、部屋をよりオシャレに見せるコツです。
例えばナチュラルな印象にしたいなら木目が目立つ塗装のものを、モダンでスタイリッシュな印象にしたいなら木目が見えない塗装のものやアルミ製のものを選ぶと良いでしょう。

ミラタップ(旧サンワカンパニー)の《S-FRAME》は究極の薄さの見付けを実現した造作材です。一般的な巾木が7㎜~9㎜であるのに対し、5.5mmの薄さを実現。すっきり見えるよう角を斜めにカットし、固定用の針が目立たないような加工を施しています。シャープな形状と色柄により、すっきりと見える空間演出をサポートします。
まとめ

この記事では巾木について、役割や種類、選び方、オシャレに活用するポイントを解説しました。
普段はあまり意識しない巾木ですが、壁と床の隙間を隠したり、壁紙を汚れから守ったりといった役割があります。
また、巾木の色やデザインが部屋の雰囲気・印象を左右することも。これから家を建てる方、部屋をリフォームする方は、色やデザインも気にしてみましょう。
ミラタップ(旧サンワカンパニー)ではシンプルモダンな内装に合う巾木を通販にて販売しています。オリジナルの内装建具もございますので、あわせてご購入いただくことで、統一感のあるコーディネートに仕上げることが可能です。ぜひチェックしてみてください。