タイルデッキは後悔する?メリット・デメリットや設置のポイントを解説

庭づくりの要素のひとつとして、おしゃれで人気なタイルデッキですが、なかには「設置して後悔した」という声も。
そこで今回は、タイルデッキを設置して後悔する前に知っておきたい、タイルデッキの特徴から設置のポイントまで解説します。
ウッドデッキと比較してどのようなメリット・デメリットがあるかも掲載していますので、タイルデッキの設置を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
タイルデッキとは
タイルデッキとは、コンクリートの土台にタイルを貼って造るフラットなスペースのことです。
1階の庭部分に取り付け、BBQや水遊び、家庭菜園などを楽しむ家族の憩いの場、もしくは洗濯物を干すスペースとして使われるのが一般的です。
タイルデッキは、天然木でできたウッドデッキに比べると耐久性にすぐれており、モダンな印象に仕上がります。
また、ウッドデッキより色合いが豊富なため、家に合った色を選びやすいことも魅力です。
タイルデッキの4つのメリット
タイルデッキの代表的なメリットは下記4つあります。
- ・汚れを簡単に落とせる
- ・メンテナンスに手間がかからない(水を使って洗える)
- ・高級感を演出できる
- ・住宅の外観にあわせられる
それぞれの特徴を見ていきましょう。
汚れを簡単に落とせる
タイルデッキは汚れや水分が染み込みにくいため、日々の掃除が簡単です。
多少の汚れがついても、ほうきで掃いたり、デッキブラシでこすったりするだけできれいになります。
掃除が苦手な方には、ウッドデッキよりタイルデッキがおすすめです。
メンテナンスに手間がかからない
タイルデッキは日光や雨による経年劣化の心配が少なく、管理の手間が少ないのが特徴です。
ウッドデッキのように防腐処理や塗装の塗り替えなどのメンテナンスを行う必要がありません。
高級感を演出できる
タイルデッキは、庭全体を高級感あふれる仕上がりにしてくれます。
チャコールグレーのような暗めのトーンなら高級感を、明るめのトーンならカジュアルかつ温かみのある雰囲気を演出します。
ナチュラルな雰囲気よりも、高級感ある艶やかな空間を理想とするなら、ウッドデッキよりタイルデッキを選ぶとよいでしょう。
住宅の外観にあわせられる
タイルデッキは、ウッドデッキよりもバリエーションが豊富です。
石目調のものを選べばスタイリッシュな雰囲気に、素焼き調のものを選べばナチュラルな雰囲気に仕上がります。
洋風・和風・モダン、さまざまなスタイルの住宅にあわせやすく、アイデア次第で幅広いスタイルの住環境が楽しめます。
タイルデッキの3つのデメリット

続いて、タイルデッキのデメリットを紹介します。
- ・夏場はタイルの温度が上がりやすい
- ・水に濡れると滑りやすい
- ・費用が高い
上記3つそれぞれの特徴を見ていきましょう。
夏場はタイルの温度が上がりやすい
特に夏場、タイルデッキはウッドデッキに比べ、気温や日差しの影響を受けやすい傾向にあります。タイルデッキに直射日光が長時間当たると、素足では火傷しそうなほどの熱さになってしまうことも。
また、明るいトーンのタイルデッキは日光の反射率が高いため、照り返しもきつくなります。
水に濡れると滑りやすい
タイルデッキはウッドデッキのように表面の凹凸がありません。そのため、雨や雪の日は、転倒に注意が必要です。
ザラザラとした滑り止め加工が施されたタイプのタイルデッキもありますが、完全に滑らないわけではありません。
費用が高い
タイルデッキは、ウッドデッキに比べて費用が高くなる傾向にあります。
余計な費用を上乗せさせないためには、業者選びが大切です。
費用を抑えたい場合は、施主支給で材料費を抑えるなどの対応が重要です。 また、予算や希望の用途に応じて適切な工事プランを提案してくれる、タイルデッキの施工実績が豊富で提案力がある業者を選びましょう。
タイルデッキ設置後に後悔しやすいポイント
外観をおしゃれにするためタイルデッキをいざ設置してみたけど、もっとこうすればよかった!と後悔される方もいます。
ここからは具体的にタイルデッキの設置後に後悔しやすいポイントを5つ挙げます。
リビング・庭との段差が気になる
一般的に、タイルデッキはリビングの高さにあわせて設置します。
その結果、庭とタイルデッキの間に高低差が生まれてしまい、庭への出入りに不便を感じるケースもあるようです。このように外装と内装のデザインが統一されていないことから、タイルデッキの設置に不満を抱える層が一定数みられます。
スペースが狭く使いづらい
庭全体の広さや予算の都合で、タイルデッキの広さが中途半端になると、思っていたよりも狭くて、使いづらくなってしまうことも。
予算や外構空間全体とのバランスを踏まえ、用途に合わせたプラン設計が大切です。
タイルの汚れが目立ちやすい
前述のとおり、タイルデッキは日頃の手入れはしやすい反面、タイルの色によっては汚れが目立ちやすくなります。特に屋根やシェードがないタイルデッキは、雨や風の影響を受け、ほこりなどの汚れがたまりやすくなります。
汚れは簡単に落とせるメリットはあるものの、汚れが目立つこともあり、清潔感を保ちたい方にとっては定期的なメンテナンスを実施する必要があります。
使用頻度が少なかった
タイルデッキは、季節や天候によって、使用できる日が限られます。
また、タイルデッキの設置目的としてBBQが人気ですが、なかには庭でBBQをするつもりがないご家庭もあるでしょう。
せっかく設置したタイルデッキが無駄にならないよう、タイルデッキのある暮らしでどのようなことをしたいのか、よく検討してから設置することをおすすめします。
周りの視線が気になる
素敵なタイルデッキがあっても、周囲から丸見えでは、居心地が悪くなってしまうものです。周囲からの視線を気にせず、のんびりとタイルデッキでくつろぐなら、目隠しとなるフェンスや植栽の設置もあわせて検討したほうがよいでしょう。
タイルデッキを設置するときの注意点

タイルデッキを設置する前に知っておきたい、注意点をまとめました。
- ・日差し対策をする
- ・段差を解消する
- ・防蟻処理をする
- ・目的に応じた素材やサイズを選ぶ
- ・クローズ外構にする
それぞれ順番に解説していきます。
日差し対策をする
タイルデッキは夏場、かなり熱くなります。
タイルデッキでくつろいだり、水遊びやBBQを行う予定のある方は、シェードや屋根などで、日差し対策を行いましょう。
段差を解消する
タイルデッキとリビングの高さを揃えると、その分、タイルデッキと庭との間には高低差ができます。
庭との行き来を安全に行うには、階段をとりつけるよう検討しましょう。
防蟻処理をする
家の基礎構造がベタ基礎の場合、防蟻のための薬剤散布は木材のみで、土壌部分への散布は不要とされています。
しかしながらシロアリのリスクを抑えるには、ベタ基礎であっても土壌部分にも薬剤処理を行うほうがよいでしょう。
目的に応じた素材やサイズを選ぶ
見た目のイメージだけでなく、滑りにくさや汚れの目立ちにくさなど、実際の使いやすさも踏まえて素材を選びましょう。
また、タイルデッキは用途によって必要な広さが変わってきます。
数値だけでなく実際のサイズ感を把握して、設計することが大切です。
クローズ外構にする
周囲からの目線が気になる方には、クローズ外構がおすすめです。
クローズ外構とは、フェンスなどで住宅の敷地を囲うことで、住まいと道路の境界線を明らかにする外構のスタイルのこと。
目隠し機能をはじめ、さまざまな利便性を兼ね備えています。
クローズ外構については、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】
「クローズ外構とは?メリット・デメリットをご紹介」
タイルデッキとウッドデッキの選び方
タイルデッキとウッドデッキにはそれぞれ異なる利便性・魅力があります。
どちらにするか迷われる場合は、デッキでなにをしたいのか、メンテナンスにどれくらい労力をかけられるかなど、優先したい条件を明らかにしましょう。
タイルデッキがおすすめな人
以下の条件に当てはまる方にはタイルデッキがおすすめです。
- ・高級感を演出したい
- ・掃除の手間や劣化の心配から解放されたい
- ・庭でBBQを楽しみたい
おしゃれな雰囲気にしたい方や家でのBBQに関心がある方、メンテナンスの労力を少しでも抑えたい方はタイルデッキを選ぶとよいでしょう。
ウッドデッキがおすすめな人
以下のような条件に心当たりのある方はウッドデッキがおすすめです。
- ・デッキはほしいが少しでもコストを抑えたい
- ・木材のナチュラルな風合いが好き
ナチュラルな木の風合いを感じたい方や、できるだけコストを抑えたい方は、ウッドデッキを検討してみてはいかがでしょうか。
ウッドデッキ・タイルでつくる、屋外と屋内をつなぐ家 住まいのスタイリングアイデア
後悔することのない理想のタイルデッキを実現するなら、タイルデッキの施工経験が豊富な業者を選ぶことが大切です。屋外の心地よさを感じられる快適なタイルデッキをお求めなら、ミラタップ(旧サンワカンパニー)にご相談ください。